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『解脱衣楓累』だより

     累サン またね・・・


 早いもので名古屋の初日から一と月、
浅草の千穐楽を迎えてしまいました。

 こんど貴女に会えるのは、
早くても二、三年後ですね。
また一緒に津々浦々を巡る日を
心待ちにしています。

 その時には
鑑のように磨かれた
鎌のように切れ味のいい
蝶のように軽やかな前進座で
会えるよう
累サンのいない日々を
一同精進します。

 累さん ありがとう
    また近いうちに




 『解脱衣楓累』をご覧頂いた皆さま、有難う御座いました。

来春新作世話物『双蝶々雪の子別れ』、
五月国立は松本清張原作の前進座世話物『左の腕』と
真山青果三部作から再構成した幕末群像『江戸城総攻』。


 前進座ならではのカブキが続きます。


        松涛喜八郎☆記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『解脱衣楓累』だより

     御開帳の浅草で

 吉祥寺を打ち上げて、
いよいよ明日からは
最終公演地・浅草公会堂。

 前進座創立年の東京公演の小屋は、
旗揚げの市村座の他には
浅草宮戸座、
そして三ヶ月続演した浅草公園劇場。

 浅草公園というのは、浅草寺境内を中心にした地域だから、
伝法院通りの浅草公会堂とは指呼の間。
当時の浅草は
江戸三座の流れを汲む大劇場街。

 浅草公園劇場は、
新国劇はじめ多くの劇団が芝居を打ったところ。
 『沢正』(新国劇創立者澤田正二郎の通称)という
お店が名残をとどめます。

 浅草寺の内には、前進座創立メンバーたちの名を刻んだ碑も
あり、縁深い地。 
 そして前にもご紹介したように、
浅草公会堂前には浅草ゆかりの芸人・役者の手形が
並びます。
もちろん翫右衛門・国太郎の手形も。
探してみて下さい。

 緒形拳さんの芸名の由来になったという
その大きな手の型を、
私は今回探してみようと思っています。

 さて浅草をお名残に『解脱衣楓累』は再び眠りにつきます。
 再びこの芝居に、この役に出会えるか、
出演者の誰にも保障はありません。

 客席の皆さまと共有した時間以外に何も残らない。
創った瞬間に消えていく。
それが舞台の残酷さであり醍醐味です。

 あと五回。
           喜八郎☆記


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『解脱衣楓累』だより

        すべて人力~後編~

 矢の会は、「前進座を応援し、次代を育てる」為に、
1968年の創立記念日に生まれました。
 呼び掛け人は、
大佛次郎、海音寺潮五郎、井上靖、
松本清張、水上勉(敬称略)という
錚々たる先生方。

 会の名は、前進座の座紋
ー悲劇・喜劇の面と前進をあらわす矢ー
からとられています。

 今年はそれから40年になります。

 『解脱衣楓累』吉祥寺公演中にひらかれた
懇親会では、第三世代による『累』の成果を
お喜び頂くとともに、
“もっとこの劇場で前進座歌舞伎”を
“もっともっと若いニーちゃんネーちゃんを
客席に呼び入れる努力を”
との叱咤激励をいただきました。

 前進座で活躍した祖父の
名を襲ってこの公演から
本名の鈴木大を改めた
二代 生島喜五郎(いくしま きごろう)にも
期待と一層の奮励努力を求める声が
寄せられました。

 「血縁がどうというのではなく
本当の芸の継承を」とのお言葉通り、
彼自身が今一歩一歩厳しい道を歩み出した所です。

 洲浜の紋は、その名の通り
川中の三角洲を象ったもの。
 水の流れの中で柔軟に姿を変えていく
まろやかな姿は、女形にはぴったり。

 ところで前回わたくしはこの洲浜紋を
ひっくり返しのままアップしてしまいました。
あれでは逆さミッキーどころかミッキーそのもの。
     洲浜紋

 本当の洲浜紋はこちら。お詫びして訂正いたします。

        松涛喜八郎★記
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『くず~い』旅だより

アリタ、心の故郷子ども劇場に帰る
学校での公演を経て、13日からいよいよ子ども劇場での公演となりました。
私は物心がついた頃から子ども劇場の会員で、年に4回くらいの公演をいつも楽しみにしていました。
その公演に自分が出ることになるなんて。
そんな日が来るなんて。
子どもたち、お母さんやお父さんが楽しそうに笑う表情、声に、私は感激感動しっぱなしです!!
カーテンコールのとき、お一人お一人の顔を見ては、毎回毎回一人で感極まっています。
小さい頃に私が子ども劇場から貰ったたくさんの感動、興奮、感激を一人でも多くの子供たちに伝えれたらなと思います!!!

熱くなってすみません。


公演毎に反応が違うのは当たり前なのですが、学校公演と子ども劇場公演とでは特に違いを感じました。
子ども劇場公演の方がお母さんやお父さんと一緒に観ている為か、子どもたちがよりリラックスしてお芝居を楽しんでいるような気がします☆
お母さんやお父さんが笑っていると、子どもたちも自然に楽しさを笑いで表現できるのでしょうね♪♪♪


そして、
子ども劇場公演でのの楽しみを
もう一つ発見してしまいましたー!!!
それは小夜食です☆
お母さん方の手づくりの料理がおいしくておいしくて…もう最高です♪♪♪
本当に本当にありがとうございましたm(__)m

神奈川県西部子ども劇場協議会 小夜食  目黒子ども劇場小夜食
         中野おやこ劇場小夜食
また、16日には同期の2人と研修生1年生の3人が観に来てくれました。
平常心、平常心と自分に言い聞かせながら舞台に向かいました。
が、無理でした(>_<)
草履を飛ばしてしまいました…(T_T)
5人は観劇後、搬出作業を手伝ってくれました!
本当に助かりました!!
ありがとう!!!(^O^)


最後に、千代娘しづとして『くず~い屑屋でござい』に出演できたこと、
そしてこの舞台を通じてたくさんの人に出会い感動、興奮、感激を共有できたことを私は今、
心から有り難く感じ、全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

10月18日にて一旦公演は終了しましたが、11月12月に向けて千代娘しづを深めていけたらと思います。

★有田佳代:記★ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『くず~い』旅だより

故郷
私事ではありますが、
私の出身地は、福島県いわき市の泉町というところです。
私が生まれ育った頃のこの町は、4階建て以上の建物はなく、
もちろんコンビニやファーストフードなどもありませんでした。
小名浜という大きな港の玄関口と言うことで、特急列車が停車するにもかかわらず、
この町には、高校もなく、海と山と川に囲まれた静かな町でした。
その泉町に銀色に輝く高層ビルが建ったのは、数年程前でしょうか?
いわき秀英高等学校です。
設立から瞬く間に県内屈指の進学校となったこの高校の体育館が、今日の『くず~い屑屋でござい』の会場でした。


前日から、体育館を特設芝居小屋にすべく、スタッフ、キャスト一丸となって汗を流しましたが、先生方が手伝って下さったおかげで、思ったよりも早く仕込みが終了し、今宵の宿へ。
今日は、小名浜オーシャンホテルに宿泊します。
ゴルフ場に隣接するこのホテルは、全室がオーシャンビュー。
夕食は、海の幸。
ずーっと、きついコースが続いた『くずい』班には、ご褒美のようなメニューが並びます。
なかでも金目鯛と旬の魚の舟盛りは、びっくりするくらい豪華で思わずお酒がすすみそう……。

超豪華な舟盛りに…  ご満悦の『くずい』班一同

でも明日は、『くず~い 屑屋でござい』班にとって初の高校公演。
気を引き締めて明日に臨みます。


ご覧になるのは、いわき秀英高校の生徒さんと先生方に保護者の皆さん。
そして理事長先生のご好意で招待された町の方々が200名程。
大きい体育館ではありましたが650名を超えるお客様に体育館は、あふれんばかり。
大迫力の客席に圧倒され、幕が開きました。


『江戸のくらしって、どんななの?』は、特別に高校バージョン。
解説役の松浦さんは、早速、高校生に合わせたしゃべり口調で観客を引き付けます。
学生時代は演劇部だったという、国語のO先生を舞台に上げて、音楽の杵屋邦寿さんとの百人一首セッションもあり、生徒さんも地元の方も大喜び。
ますます進化する『くずい』班です。


私といえば、両親だけでなく、子どもの頃から知っている(と言うか、子どもの頃を知られている)隣近所のおじちゃん、おばちゃんがたくさんいる中での公演は、照れくさいような、何とも言えない感じがいたしました。
劇場がない町だけに、「地元の方々に芝居をご覧いただくなんて絶対無理。」とあきらめていたのですから、とても嬉しい一日でした。


芝居の翌日は、地元の神社のお祭り。
この神社は、“安寿と厨子王”にもゆかりがあるといわれる神社。
お神輿を担ぐのも、まわりにいる氏子のみなさんも、昨日客席にいらした方々。
お神輿  お馬さん
不思議な気分で子どもの頃に担いだお神輿をしっかり眺めて、帰京しました。


★横澤寛美:記★
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『解脱衣楓累』だより

     全て人力
 
 楽屋に掛かる色とりどりの暖簾に
この『累』から新顔が一つ加わりました。
この紋は、州浜(すはま)なんですが、
初めて見た人は「逆さミッキー?」
        さかさミッキーマウス?

 ネズミは、南北作品とは縁が深い。
お岩さまは、子の年生まれ。亡霊となると
ネズミが猫を喰い殺す怪異を皮切りに
鼠たちを大暴れさせる。

 『解脱の累』でお吉さんが亡くなったのも
子の年。
ということは、この物語は鼠歳のお話。
 
 芝居の表裏で活躍する人々にも鼠歳人口は高いのです。
番頭磯兵衛さんも菊川女房小夜風も床山さんも歳男。

そして、舞台監督岡本くんもチュウチュウ会の一人。 
そういえば、与右衛門サンも劇中で“忠”“忠”“忠”“忠”
言ってます。
 『解脱の累』は子の歳にお誂えの芝居。

 舞台を疾走するネズミくんは、昔も今も客席に大受けですが、
彼をリモート・コントロールするのは、子歳の岡本舞監。
コントロールと言っても、機械仕掛けではなく、
ヒトの力のなせる業。

 累サンの空中浮遊も、闇に舞う蝶も、
川が流れるのも、与右衛門家のポルター・ガイストも
そして「美しい生首」(某観劇者談)が生けるが如く目を開くのも
全て人力、これ江戸時代の省エネからくり。
その原動力は“芝居心”。
 

話が横道に逸れました。
逆さミッキーの紋については次回の講釈で
今日これまで


                 喜八郎☆記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『解脱衣楓累』だより

       「水の流れと 人の身は・・・」
             劇場入口の階段には芝居にちなんで撫子の列が

 本日はステージ中日。
「中日過ぎるとあとは早い」とは、楽屋の通言。
それに違わず、千穐楽までの日数は
もうカウント・ダウン。
               
 この舞台に立っている幸せをかみしめつつ、
日々、発見とチャレンジの繰り返し。
あと15回を大切に勤めます。


 このホームタウンのもう一つの芝居小屋
吉祥寺シアターでは、今日から『三人姉妹』が始まりました。
チェーホフ四大戯曲連続上演の一環。

 アントン・チェーホフは、南北さんが世を去って
60年ほどのちに生を享けた人ですが、
帝政ロシア崩壊前の人々を描いた芝居には、
幕府瓦解の予感をはらんだ時代の南北さんに
通ずるものがあります。

 明日が見えない転換期を
精一杯生きる人々の姿は、
歌舞伎も新劇も
そして今を生きる我々も同じ。

 南北もチェーホフも“我らが同時代人”。

 さぁ貴方も週末は
 チェーホフと南北をハシゴ出来る
吉祥寺へ!!


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『くず~い』旅だより

『くず~い 屑屋でござい』体育館行脚終了!
9月24日に初日を迎えた『屑屋』はこれまで7つの小学校、3つの中学校、1つの高校で公演をしました。
今年の学校公演はこれでひと段落。
全部その学校の体育館での公演でした。


そもそも体育館は体育をするための建物ですから、劇場で公演するのとは勝手が違います。
まず、体育館に入ってすぐしなくてはいけない事は、虫除けスプレーと蚊取り線香をたくこと。
体育館の周りというのは結構草が生えていて蚊もいっぱい出るのです。
コレをおこたると...カイカイカイカイッとなってしまうのです。

楽屋の様子
荷物の搬入や舞台の仕込みは危険がつき物です。
でも、子供たちにとって普段使っている体育館に見慣れないものが入っていくのは気になって仕方がないもの。
なので、子供たちの安全を確保しながらの仕込みになります。
ある小学校では学校の先生が搬入用のトラックの周りを囲むように白線を引いて、子供が近寄らないようにしてくれた事もありました。

トラックの前には…
ところで、皆さんご存知ですか?
体育館でお芝居を上演するのは世界中日本だけなんですよ。
他の国では劇場に観に行くのが基本だそうです。
でも、それでは近くに劇場がない地域ではお芝居を見られません。
体育館公演は日本が築き上げたすばらしい文化なのです。

『“出前芝居”くず~い 屑屋でござい』は体育館でも大劇場でも上演できるように工夫を凝らして作ったお芝居です。
これからも全国各地色々な所に行きますよ。


★上滝啓太郎:記★ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『解脱衣楓累』だより

   古池や 歌舞伎飛び込む 水の音


 『解脱衣楓累』、吉祥寺での幕を開けます。

 歌舞伎の幕といえば、三色の引き幕―定式幕ですが、
この引き幕使用を許されたのは、幕府公許の江戸三座だけ。
ほかは緞帳を使いました。

 その昔、初世猿若勘三郎が、
幕府の御座船を木遣り音頭で見事に導いた功により
将軍家光から、その安宅丸の帆を拝領、
中村座の引き幕に仕立てたのが
定式幕の始まりといわれています。

 もちろん公許の三座ー中村座・森田座・市村座ー
と言えども、保護されていたわけじゃあありません。
  
老中・水野忠邦:『あばれ八州御用旅』より
  ≪老中水野忠邦≫

 大南北が冥土に旅立った翌年改元されて、時代は天保。
老中・水野忠邦は、芝居禁止令を決定。

 ここに立ちふさがったのが、我らが遠山の金さん。

 桜吹雪にもろ肌脱いで南北町奉行を歴任した遠山金四郎:『遠山の金さん捕物帳』より
(は いなかったと思いますが)

芝居の必要性を、立て板に水の如く述べて
論破した(んでしょう、見たわけじゃないけど)

 江戸三座は命を取り留めて、
沼地を埋め立てた浅草猿若町に移転。
そこで街角には表題の落首(らくしゅ)。
 落首ってのは、庶民の時事批評。今で言えば
ザ・ニュースペーパーのコントみたいなもんです。


 全国の公共会館を含めて、現在見られる定式幕の殆どが、
森田座流の萌黄・柿・黒(上手から)の並び。
 近年また見られるようになった
中村座の配色は、黒・柿・白。
 一方、市村座流の黒・柿・萌黄。

 一つに見える定式幕にも江戸三座それぞれの色がありました。

 市村座は、77年前、前進座が旗揚げした小屋。

 翌年正月からは五ヶ月連続で提携公演が軌道に乗っていたが、
さて明日が創立一周年という日、漏電から出火。
 
 楽屋風呂から汲んだ湯で火を消そうとしたら
慌てた声が叫んだ。
「馬鹿、お湯を掛けたら火はなお燃える」。
 二日前に後援会から贈られたばかりの座旗を、
藤川八蔵が何とか救い出したが、
私物を持ち出す暇もなく、三十分足らずで全焼。
 江戸以来の名を伝える芝居小屋の最期だった。

 196年前、『解脱衣楓累』が上演される筈だったのも、
この市村座。
 
 初演から203回目、新生『累』の9回目が、
ホーム・タウン吉祥寺での返り初日。

 前進座劇場の定式幕は、柝の音が響くのを待つばかりです。 



                    喜八郎☆記



 写真は、上:『あばれ八州御用旅』水野忠邦役
         中村梅之助
(『月刊前進座』1990.4月号より)
       下:『遠山の金さん捕物帳』遠山金四郎景元役
         中村梅之助
         (『写真集・中村梅之助』より) ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『解脱衣楓累』だより

      ホーム・タウンへ

 名古屋、神戸、大阪。三都で熱い客席に迎えられた『解脱―』班一同、
ホーム・タウン吉祥寺に戻ってきました。

 前進座が越してきた71年前には、
木造平屋の吉祥寺駅舎まで見通せたという畑や林の中。
ここで百羽ほどの鶏を飼おうとしたというのも今昔の感。
 前進座劇場という芝居小屋が出来て、早や26年。


 劇場のことを“小屋”と呼ぶのは習い性。
“会館の職員さん”のことも、“小屋の人”と言うから、
「小屋とは何事だ」と御立腹の向きもあるかもしれません。


能舞台の真似から始まった歌舞伎の小屋が、
変形改良を重ね、海外の劇場にも輸出されている
花道・セリ・すっぽん・回り舞台という
ノーベル賞ものの発明を加えて完成したのが
南北さんの時代。

 その頃と同じコンパクト・サイズの前進座劇場に
ここで生まれた『累』サンが帰って来ます。

 限定一ヶ月復活の『累』も
あと二た七日です。


         喜八郎☆記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『くず~い』旅だより

飛んで飛んで飛んで…100回目
 「今夜の舞台が『屑屋』のちょうど100回目のステージです」
大きな歓声と拍手。
なんと温かい優しい拍手でしょう。
感慨無量のカーテンコールでした。
 10月5日、超満員の習志野市民会館。
ならしの子ども劇場の皆さんが主催して下さった今日のこの日の舞台を私は生涯忘れることはないでしょう。

ならしの子ども劇場さんの小夜食

 出前芝居『くず~い 屑屋でござい』が九州の杷木の国際フェスティバルにて産声をあげたのは今から3年前。
 ちょんまげや着物を見たことのない、生の三味線の音を聞いたことのない今どきの子どもたちに本物の和物の芝居を観せたい、場所にとらわれない何処でも上演できる芝居にしたい、そして何よりも子どもも大人も元気になれる、勇気が湧いてくるような、そんな芝居を創りたい!
 子ども劇場の皆さんと劇団との話し合いの中で誕生したこの芝居は、ご覧いただいた方々の口から全国各地に伝わり、子ども劇場はもとより小・中学校から高校公演、遂には大人の一般公演、演劇鑑賞会の例会にも取り上げていただけるほど拡がっていきました。
そして迎えた100回目の舞台…こんなことは正直全く予想だにしていませんでした。


 人の優しさ、強さ、人と人との心のつながりがどれだけ大切か、人間とはかくも素晴らしいものなのかを私は“屑屋さん”を演じながらたくさんの人たちから教わりました。
この芝居にに出会えて本当によかったです。
 子どもたちから最も人気がある場面は屑屋さんが長屋と武家屋敷を“飛んで”行き来するところ。
飛ぶ!柳生屑屋さん
はい!私はこの芝居が続くかぎりこれからも飛んで飛んで飛び続けてまいります。


★柳生啓介:記★
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『くず~い』旅だより

全校生徒が顔見知り
過酷、過酷と言っている旅も、ようやく第一の山場を超えました。
今日は、東久留米の小学校公演です。
都会の学校なのに全校生徒数は78人。
ちょうどひと月前、ワークショップで伺った、柳生さんと私は全校生徒が顔見知りのようなもの。
声をかけて下さる生徒さんひとりひとりに見覚えがあって何だか嬉しくなってしまいます。
本番では、保護者を入れても、100名ちょっと。
アットホームな客席に、出演者一同が和みムード。
何がすばらしいって、先生方がご自分の立場を超えて、生徒さん以上に笑って、泣いて下さいました。
そんな先生方につられてか、生徒さん達も、非常に反応が豊かで、演じていて、こんなに幸せなことはありせん。
明日は、待ちに待った休演日。
それぞれが思い思いに充電できる日です。
松浦公演班長も超ご機嫌。

ご機嫌の班長

★横澤 寛美:記★
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『解脱衣楓累』だより

       付き物・憑き物

 名古屋・神戸と、初日千穐楽を早や2セット。
 沢山の拍手と満場笑いの連続に
―え?ええ、そう、怪談ですよ―
『解脱衣楓累』が、世界を動かす蝶の羽ばたきであることを、
一同確信して舞台に立っております。
 チャリ場ばかりでなく、 
深い笑いがアチコチに起こります。


 井の頭沿線や浅草のアチコチに張られたポスター
(遠くの方は右図ご参照)
をご覧になって、
鎌を振りかざした矢之輔は農作業の最中か、
圭史と國太郎はなぜ鏡の中に居るのか、と
不思議に思われた方もおありでしょう。

 累さまに、鎌と鏡は付き物なのです。
マサカリ担いだ少年は金太郎であるように、
犬猿雉を連れていれば桃太郎であるように、
鏡と鎌が出てくれば「あぁ、累さんね」と判ったのです。
それを如何ひねるかが作者の腕の見せ処。

 悲運に死んだ累さまが、娘に憑いて語り出すというのも、
累伝説のスタンダード。
天才南北さんこれもひねってます。



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『さんしょう』旅だより

~和倉温泉駅より~お久しぶりです♪
研修生の本村です。

我々『さんしょう』班は、づし王役の竹下さんの記事にもありましたが、
無事九州コースの千穐楽を長崎で迎え、
次なる地、石川県の能登演劇堂に向かっています。

終演時に説経師が次の土地へ旅立つ感覚でしょうか?

能登演劇堂の建設は、
仲代達矢氏が主宰する無名塾が、1985年から現在の七尾市で合宿を始めたのがきっかけとされており、開館は1995年。
実に13年の歴史になります。

そして、実は私、能登演劇堂に行くのは初めてなんです。
石川県では、新しい劇場との出会い、どんな方との出会いがあるのか、楽しみです!


■本村祐樹:記■
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『さんしょう』旅だより

列車の中からこんにちは!
石田 聡です。

長かった巡演も残すところあと僅か。
今回、私はさんしょう太夫の家人、及びづし王の従者として登場します。
これが言わば表の顔。
そして!
搬入その他に関わる若手としては、公演班を運営する為にもうひとつの顔があります。


その名も生活係!
お茶場の設置や頂いた楽屋見舞い(お菓子やお酒)の管理等が主な仕事で、普段は女優さんがする事が多いポジションです。
更に!
今回の九州巡演では、
各地の市民劇場の皆さんから心づくしのお通しを頂いた際に、ご挨拶させて頂いております。
本当に、いつもありがとうございます!
とはいえ私独りで取り仕切って居る訳では無く、相棒がいます。
その漢(おとこ)の名は…
松永 ひろむ!
佐賀出身のひとで、おおざっぱな私をきっちりフォローしてくれています。


さて、その彼の出身地、佐賀での宿舎での夕餉どき。
豆腐がとろけて湯葉が出来るという名物の鍋を頂きました。
と、食べるところに、づし王が…
「ゆばたべたことないんすよ!」
「それはまことか」
「まことまこと」
…とこそ言いませんがづし王こと竹下君、初湯葉であります。
嬉しそう。
よかったね。

初湯葉を手に、満足そうな竹下

そしてその翌々日。
美味しいパフェを出すお店があるとの情報がひろむ君からもたらされました。
折しも搬出直後。
汗をかいたあとなので甘い物、みずみずしいものに飢えています。
これは行かねばなるまいて。
いわゆる果物屋さんがやっているお店にお邪魔しました。
ひろむ君、づし王、スタッフさん、私もいれて8人で(詳しくはひろむ氏のブログを御覧ください)。

すごい勢いでパフェを頬張る面々

何やら食べてばかりで、ややズボンがなんと言うか、 まあ、なんと言うか。

次なる公演地に赴く際には市民劇場の皆さんのお見送り。
あったかいところです。
また元気にお会いできる日を願って。

次の公演地・能登に行って参ります!
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『さんしょう』旅だより

故郷の市民劇場で…
づし王を演じました竹下雅臣です。
づし王、扮装で…
長崎出身で高校生3年間長崎市民劇場の会員でした。
長崎市民劇場では演劇を通じて、お芝居の意味、生きるとは何か、そして明日への希望を教えて頂きました。
だからこそ今の自分があり、感謝しています。

そして今回、その市民劇場に役者として舞台に立つことができ、幸せです。

今後は、感動と明日への希望を届けられる役者になれるよう、日々精進したいと思います。

最後に、
九州の市民劇場の会員さん全員に支えられて千秋楽まで迎える事が出来ました!
人間はひとりでは何も出来ない事を実感しました。
みなさんの気持ちをエネルギーにして明日からの舞台に臨みます!

本当にありがとうございました!!


■竹下雅臣:記■
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『くず~い』旅だより

アリタ meets TOKYO
9月28日、檜原村へやってきました!
仕込みを終えて宿に荷物を置き、夕食までの間、
散歩へと出掛けることにした『くず~い』メンバー。
宿の下には秋川渓谷。早速降りてみることに♪

と、その時、ふいに現れたのはお猿のモン吉!!
私たちはモン吉君を見つけ大興奮!
(モン吉は野生のお猿・有田命名)

ここは東京!?


下まで降りていくと水は冷たく、澄んでいて幻想的な雰囲気。

ここは東京!?!?

気持ちい~い 檜原の渓流

翌29日、檜原小学校の生徒と保育園の子供たち、
その保護者の方々、そして敬老会の皆さんに観ていただきした!

終演後、下校する子供たちのランドセルに大きな鈴が…。
「それはなぁに??」
と尋ねると、なんと熊除けなんだとか!!!
熊除けをつけて学校へ通う子供がいるなんて。。。。

ここは本当に東京!?!?!?


熊が子供たちの前に現れないことを祈りつつ、
次の綾瀬小学校へと移動する『くず~い』班でありました。


★有田佳代:記★
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