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五月国立大劇場公演だより

エンマ大王
 
 『元禄忠臣蔵』は、
当時の松竹社長・白井松次郎氏が発想し、
完結編『大石最後の一日』から始まって
一編ずつ発表、上演されて十篇となっていた。

 これに作者・真山青果が構想中だった
『山科閑居』を加えて全編を映画化する
という大仕事。


撮影となると普段の温和な紳士から一変、
一番先にセットに入って
充血した面持ちで監督の椅子に無言で掛ける
溝口健二監督は、エンマと仇名された。

 本物にこだわり、
『御浜御殿―』の場で
富森助右衛門が綱豊に突きかかる槍は
本身が用意された。
 松からこぼれる雪が気に入らず、
金沢兼六園に四日間のロケを行う徹底振り。

日本画家を動員して描いた襖絵が史実と違うと描き直しで
撮影延期、火鉢が似つかわしくないと市内のお寺に探しに行く、
火箸がいけない、出来上がれば三分のシーンも
こんな具合。
役者は真夏に本式の重ね着で待った。


 役者に対しては具体的な指示は出さず
何度もテストを重ねる中で本人に発見させる
やり方だった。

 撮影は大幅に伸び、製作責任者は左遷された。 
出演者はそれぞれ家を借りて京都住まい。
途中予定されていた舞台公演は中止となった。

 内蔵助(長十郎)の次男吉千代役で、
初舞台から二年目の中村梅之助も
撮影に参加している。

 七ヶ月という当時ケタ外れの撮影は
翌年一月にクランク・アップ。
『元禄忠臣蔵』前・後篇を残した。


 喜八郎☆記
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『龍の子』旅だより

本日の公演地は桜木町の
神奈川県立青少年センターです


一年の沈黙を破って始まりました

9人の出演者の三分の一が新メンバーになり、
新生『龍の子太郎』班は無事初日を終えて
桜木町に来ました

筋肉痛にも負けずに頑張っています“いのししおかあ”こと
高橋亜紀です

桜木町で同期の桜と共に一枚
赤おにのヒロヒロです

いのしし&赤おに

そして新メンバーの太郎ちゃんとあやちゃんです

三人

青少年の舞台はやっぱり楽しい
子供達の声が真っ直ぐに感じられるこの舞台が大好きです

昨日の初日でも、舞台後半村人の格好で歌を歌っていると、
客席の子供から「いのししぃ・・」と質問を投げかけられましたが、
流石に本番(笑)
声かけられても応えてあげられない苦しさ(笑)

ま…こんな感じがまた楽しいのです

太郎の絵  龍

会員さん達が作ってくれた作品です。
赤い龍は一番最初に作った時、三時間も
かかったそうです
ちゃ~んと太郎も背中に乗っています

皆さん色々と考えて受け入れをして下さっているのが
本当に感謝です

納豆

カーテンコールで頂いたプレゼントのひとつ
あけてビックリ
「な…納豆

いえいえ…納豆のように包装された麦チョコでした(笑)

今ならもれなく100%ラブプレゼントって書いてありました(笑)

☆高橋亜紀:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

     討ち入らない忠臣蔵


『江戸最後の日』
と同時期の情報局国民映画
『元禄忠臣蔵』は、溝口健二監督作品。

 日米開戦前夜、戦時下に問う
忠臣蔵の決定版というのが会社の企画。

が、その荷を降ろされた溝口監督は、
 吉良邸討入、闘争場面は撮らない。
 真山青果『元禄忠臣蔵』を、
 故人・市川左團次(二世)の薫陶を受けた前進座演技陣で
なら、という条件を提出。

 戦時向けに、復讐を強調した忠臣蔵をという意図からは、
真山青果の
苦悩する大石内蔵助は、掛け離れたものだった。


 完全主義者・溝口健二は、
膨大な史料を読み、
先学、作者の教示を聞き、
実地を歩いて史実の検証を重ね、
それまで板敷セットだった松の廊下を畳敷き・原寸大で再現、
ワンカットのために、泉岳寺の山を築き山門を建てた。

 情報局国民映画の肩書きが、
戦時下の乏しい資材を
各省の諒解の下、魔法のように調達してしまった。
 このときのセットが、戦中・戦後の様々な映画に
姿を変えて何度も利用されたという。


              喜八郎☆記         ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『出雲の阿国』だより

 「出雲のおくにっ記」 

伝介です。

いやぁー 終わってしまいました。
1月3日から22日まで、阿国さんゆかりの四条南座で32ステージ。
そして、25日の水戸公演を加えて都合33ステージ、
2009年の『出雲の阿国』公演は、ひと区切りです。
阿国の相手役、伝介という素敵な役を大劇場で勤めさせていただき、
今はただただ感謝感謝というのが、正直なところです。
出演者の皆さん、スタッフの皆さんにお疲れ様でした。
そして何より、南座公演を御覧いただいた多くのお客様、
とりわけ、遠路全国各地から、
京都までお運びいただいた演劇鑑賞会の皆様に厚く御礼を申し上げます。
ありがとうございました。

前進座の『出雲の阿国』の初演は、
1972年の東京渋谷の東横劇場。
37年前の事です。
私はその時、
前進座養成所生として舞台稽古を見せていただいた事を思い出します。
そして、入座して3年目、
新橋演舞場の12月公演として『出雲の阿国』が上演され、
その舞台に私も出演しています。
山科言緒の下人役でした。ちなみにその月は、昼夜2部制で、
『伝七捕物帳』『新門辰五郎』『出雲の阿国』『たいこもち侍』
と計四作品を意欲的に上演しているのですから、驚きです。
そして、7年前から、妻倉阿国とのコンビで伝介を勤めさせていただくチャンスに恵まれました。
舞台で、一人の人生を演じられる、まさに奥深い役処と言えましょうか。
無我夢中でやってきましたが、やりがいのある有難い役だとつくづく思います。
もし、再度勤めさせていただくチャンスに恵まれましたら、
さらに若々しく新鮮な「伝介」になりたいなと願っています。
有吉佐和子先生、伝介役との出会いをいただきありがとうございました。      

記   山崎辰三郎


おまけ
おまけ画像!めずらしい2ショット。

「出雲のおくにっき」はまた来年!
ありがとうございました。

担当 佑一郎でした。 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

            ,世界遺産
                      二代光圀

 慶喜さんの父上、9代水戸藩主・徳川斉昭が創った藩校、
弘道館は、現在残る敷地の五倍ほど。
 藩士の文武修養はもちろん、領民に種痘を施すなど医療にも貢献した。
             九代烈公・斉昭と七郎麿ー後の慶喜

 日本3大庭園の一つ、水戸偕楽園を築いたのも、
9代斉昭。
 修行の合間の休息の場として、弘道館とセットで建設された。
折に触れ庶民にも開放したという園は、現在も無料で入れる。
 これら教育遺産を、ユネスコ世界文化遺産にという動きが巻き起こっている。
                尊皇攘夷

 尊王攘夷を中心とした“水戸学”は、
幕末の日本を動かした。
吉田松陰も西郷隆盛も水戸を訪れている。

が、やがて薩摩も長州も、
外国船との戦闘で世界の中の日本を知り、
現実的なやり方へ目を開いていった。

 斉昭が、安政の大獄で失脚し、
井伊直弼と相次いで世を去った後、
水戸家は内紛に明け暮れた。
         慶喜が謹慎した至善堂の畳

慶喜が静岡に去った後、
ここ弘道館も内乱の舞台となり、
多くの建物が消失した。



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『龍の子』旅だより

初日は“キューポラのある街”
赤おにこと松永ひろむです。
『龍の子太郎』スタートしました!

初日は埼玉県の川口市での公演でした。
初日の「熱さ」はどんなお芝居でもあるものですが、おしまいのカーテンコールでは涙が出てきました。
正確には終盤の山崩しの場面で、パネルの裏で「エンヤノヨイショ!」とかけ声を言っているうちに涙出てきましたf(^_^)
カーテンコールで涙することは時々ありますが、初日の一発目では初めてです。
子どもさん達の笑顔にも会えていい初日でした。

ところで、その初日だった川口は、私の中では「鋳物の街川口」、イコール『キューポラのある街』という言葉しかありませんでした。
そこで早速レンタルで、映画『キューポラのある街』を借りて見ました。
素晴らしい作品で、吉永小百合さんはじめ若い俳優さん、ベテランの方、子役さんにも感動しました。そして知らなかったんですが、『キューポラのある街』の監督は浦山桐郎という方で、
アニメの『龍の子太郎』の監督でもありました。
アニメの太郎の母の声は吉永小百合さんです。
川口、キューポラ、監督さん、吉永小百合さん、龍の子太郎、偶然のつながりでした。

『龍の子太郎』はこれからいろんな街に行きます。
いろんな人とつながり、エネルギーの交換をしてさらに良い作品にしたいです。


☆松永ひろむ:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『龍の子』旅だより

ついに始まりました!
1月24日、川口市民会館で『龍の子太郎』の初日を迎える事が出来ました。
正直、久しぶりの『龍の子…』。
正直私、寸前まで緊張してたのですが、
開演し、
あのオープニングの音楽を聞くと、不思議と緊張もほぐれなんだかワクワク、ウキウキしてしまい
「よ~しやるぞ!」という力がみなぎってしまい…
やっぱり好きなんだな『龍の子太郎』が…とつくづく思いました。
川口のチビッコ達は食い入るように真剣に観てくれました。
この日が初舞台の太郎くんこと池田舞美ちゃんは緊張しながらも発見する事がいろいろあったようです(もちろん僕らもそうです)。
さて今回はどんなチビッコ達と出合うのか。
どんな力を僕らにくれるのか、今から楽しみでなりません。
皆さんも楽しみに待っていて下さい。
そしてどうぞよろしくお願い致します。

村人姿で、どうぞよろしく

☆寺田昌樹・記☆
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『龍の子』稽古場だより

初舞台
前進座研修生の池田舞美です。
小さい頃から大好きな舞台をたくさん観てきた自分が、
この度前進座の初舞台で『龍の子太郎』の【太郎】をやらせていただけることになって、不安と期待でいっぱいでした。
何もかもがはじめてな私を、皆さんが支えてくださって、とても感謝しています。
それに恩返しが出来るように、
また『龍の子の太郎』を観に来てくださるお客様に喜んでいただけるように、
日々精一杯努力していきます。

あや(後姿)と話す太郎
☆池田舞美(まみ):記☆
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五月国立大劇場公演だより

落ち行く先は…

上野寛永寺に謹慎していた元15代
将軍慶喜は、江戸城明け渡しの朝、江戸を去った。
            
 落着く先は、生育の地・水戸。
             水戸黄門

二代藩主、水戸黄門光圀の旅程などを見ると、
途中観光をしてゆったり移動しても三日ほど。
 慶喜は五日後に水戸入りしている。
         水戸駅

 現在は急行で一時間一寸。
                   慶喜が三ヶ月謹慎した弘道館・至善堂
             
 父である九代藩主斉昭が建てた藩校“弘道館”の一間“至善堂”で謹慎生活を送った。

 水戸といえば、梅と納豆。
この梅を大量に植えたのも、九代斉昭。
梅干は戦時の保存食にもなるという実用を兼ねた理由だった。
                水戸駅引込み線の向こうに千波湖と『阿国』千穐樂の会館

 『出雲の阿国』は、今日ここ水戸で千穐樂。


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五月国立大劇場公演だより

CHANGE

行りなのか、このところ
世の出来事が幕末の事件になぞらえられる。

 米国からの写真モデルは、グラビア界の“黒船”、
政権党の内部事情を“安政の大獄”、
自動車会社の創業者一族が久々に社長職に着いたのが、
“大政奉還”。

黒船と言われてピンと来るのだろうかと思ったが、
最近はペリー提督がフェリーのCMをしている位だから、
いささか市民権を得ているのだろうか。

鶴屋南北さんの時代から姿を見せていた外国船だが、
アメリカ・ペリーが黒船で来航した
1853年が幕末時代の始まりと言われている。


 ここに端を発した外交問題が幕府を揺さぶり、
十四代将軍選出についても意見が割れた。
 安政の大獄は、大老・井伊直弼が行った反対派粛清。
1860年桜田門外で井伊直弼が暗殺されて、二年間の弾圧は収束する。
                    井伊直弼が不遇の青春を過ごした埋もれ木の屋

 やれ、尊王だ、攘夷だ、佐幕だ、との題目の下、血で血を洗う事件が続いた。
その中から、対立関係にあった長州と薩摩とが同盟を結び、
徳川幕府打倒を約した。

 武力による倒幕を避けるため
最後の将軍・徳川慶喜は、京都・二条城で
1867年、大政奉還を行い政権を天皇に返上、
さらに領地、官位も返還する。

 が、薩摩らは幕府将軍壊滅を目論み、翌年
京都を中心にした戊辰戦争で幕府軍を撃破、
さらに本拠地・江戸を衝くべく、東海道を攻め上った。


というのが、『江戸城総攻』までの転変。

 勝海舟は、7年から10年で時勢が変化すると、
水野忠邦の天保の改革から7年毎の例を挙げて
語っている。


        ☆

 さて、天保の前年まで活躍した南北さんの
『解脱衣楓累』(08年十月・前進座劇場)が
24日0:30(23日深夜)からBS2で放映されます。


喜八郎☆記 
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『出雲の阿国』だより

 「出雲のおくにっ記」 

楽屋で、一座の同僚・お加音(高柳)と。

今日はもう千秋楽…早いものですね。   
今回、私は初めての「お寧」役。
柳生さん演じる「まめ」との間に生まれたこの子を育てながら、
阿国一座で踊りを続け…出雲に帰っていく、
という人生を1ヶ月生きていました。
実生活では子供を産んだ経験の無い私ですが、
優しい旦那さんとかわいい息子に囲まれ、幸せな1ヶ月でした。
終わるのが寂しい!!もっと続けたい!!
と叫びたいのは山々ですが、
その思いを最後の一回にぶつけるしかないですね。 
公演中にインフルエンザにかかる人もいず、
風邪が流行る事もなく、
全員が元気に今日を迎えられて良かった…朝寝坊、
遅刻もせずに済みホッとしつつ、
支えて下さったお客様、すべてに感謝しつつ、
ペンを置きます。

記 黒河内雅子
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『龍の子』稽古場だより

あやです!
みなさんこんにちは。
あや役の有田佳代です!
『龍の子太郎』は19日より劇場での稽古となり、明日はいよいよ舞台稽古です。
笛を吹いて登場の、あや

大好きな作品に参加できることに喜びを感じるとともにプレッシャーも感じますが、
精一杯頑張ります!!


☆有田佳代:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『出雲の阿国』だより

 「出雲のおくにっ記」 

愛美です。

研修生の森愛美です。
今回の『出雲の阿国』は『法然と親鸞』に続いて二回目の舞台になります!
出雲の阿国ではオープニングのうための役と、
町娘、それにだんだん娘のおみよという役をやらせていただいております。
南座というすごい舞台にたてるということは光栄でもあり緊張もしますし、
最初は迷路みたいで迷ったりもしましたが、残りの公演も頑張ります!

記 森 愛美 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

清水港の咸臨丸


 前進座映画第二作にして初トーキー(有声映画)
『清水次郎長』も今は行方不明。

長十郎が演じた
清水の次郎長-山本長五郎-も、
山岡鉄舟や慶喜さんと所縁深い同時代人。
鳴門海峡に就航するレプリカ咸臨丸]

 甲州勝沼で破れた近藤勇と土方歳三は流山に潜んだ。
近藤は捕らえられて板橋で斬首。
前進座『新選組』は、近藤(長十郎)斬首を知らぬ沖田(芳三郎:先代)の姿で終わる。
土方は北海道に渡り、旧幕府軍最後の砦・五稜郭に籠もる。
         初代と建設中の二代目五稜郭タワー

彰義隊残党もこれに加わった。
 幕府軍艦を駆って北上したのは八月。
             西郷像の斜めうしろの塚:ここで彰義隊の戦死者が荼毘に付された

咸臨丸は、この北上艦隊から脱落した。
 勝海舟を先頭に、日本人の手で初渡米したのは
八年前、桜田門外で井伊直弼が殺された万延元(1860)年。
前年に蒸気機関を取り外され、輸送帆船となっていた
咸臨丸は、悪風に流され座礁、清水港で補修に当たっていた。
 駆けつけた新政府軍は、白旗を掲げる乗組員36人を斬り、
死体は放置された。

 埋葬を禁じた新政府軍に構わず
これを弔ったのが、清水の次郎長だった。

 戊辰戦争で会津の戦死者たちを黒谷の会津墓地に葬ったのは、
一昨年の『新門辰五郎』に出た侠客・会津の小鉄。
辰五郎自身も彰義隊士埋葬に一役買っている。
           駿府城の石垣

 京都から江戸、水戸、静岡と
徳川慶喜と行を共にした新門辰五郎は、
次郎長に後を託して江戸に帰ったと伝えられる。


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五月国立大劇場公演だより

    1868

村田蔵六は、“トコトンヤレナ節”を作曲しただけでなく、
佐賀藩の英国製アームストロング砲を使って
彰義隊の上野戦争を、半日で終わらせた。
 放火などによる江戸炎上を防ぐ為、江戸の地図を
克明に検証した結果の戦略だった。
                 寛永寺 『義民伝』の将軍直訴の場もこの天空橋

 戊辰戦争後、浅草東本願寺で結成された彰義隊は、
徳川慶喜の床机(しょうぎ=茶店なんかにあるベンチ)回りを
勤めた武士らを中心としていたところから、
義を彰わす、と字を改めて命名された(1868年2月)。
             浅草東本願寺
 
 やがて公認の江戸市中警護役となり、
慶喜が謹慎する上野寛永寺に本拠を移したが、
江戸のあちこちで“官軍”兵と小競り合いを演じた。

 警備何となく物々しく見ゆる。
その間を『新門』の法被きたる人足十数人、
米俵と兵器の筵包みを陸続として搬入してゐる。
(江戸城総攻3・将軍江戸を去る)


 京都 二条城から慶喜を警護し続ける
新門辰五郎も、ここで働いている。
 
                西郷像の左奥に彰義隊の碑

 西郷・勝の無血開城会談(3月)を経て、
慶喜が江戸を去った(4月11日)後も、
主力は寛永寺に籠もりつづけ、
遂に5月15日、新政府軍は総攻撃を決行、
これを撃破。
寛永寺塔ちゅうの多くが焼失した。
 旧暦の日付をそのままに、
前進座国立劇場中日の頃に慰霊祭が行われている。

 
 公園となった上野の山には、今
彰義隊の塚と碑、激戦地・黒門口を攻めた西郷隆盛の像が
指呼の間に建つ。
彰義隊の墓

戦死者の塚が建ったのは、上野戦争の14年後。
 西南戦争の反乱者として死んだ西郷の像が建ったのは、
その割腹から20年後だった。




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『出雲の阿国』たより

 「出雲のおくにっ記」 

本村です

皆様、明けましておめでとうございます。
(明けてからだいぶ経ちますが…)
研修生の本村祐樹です。
今回は「町人」「九蔵の配下」「たたらの男」をやらせていただいています。
ちょうど昨年の今頃…、
1月に前進座で公演していた『あなまどい』に出演していました。
この作品が、僕にとっての初舞台でした。
早いものでもう1年…。
五月国立劇場の『怒る富士』
巡演では『法然と親鸞』『銃口』『さんしょう太夫』
昨年は5作品も出演させていただきました。
そして今年の『出雲の阿国』。
初めての南座、本当に緊張しています。
でも毎日あたたかい客席を肌で感じ、
逆にエネルギーをいただいています。
22日には千穐楽を迎えてしまいますが、
1年間の集大成となるように、
そして2009年という新しい年に繋がるように、
残り4日間を精一杯頑張ります。
これからも、そして今年1年、
どうぞよろしくお願いします。

本村祐樹・記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

粋な役人

モウコノウマ

 前進座が初めて映画出演することになった時、
最初に名の挙がったのが、稲垣浩監督。
 だが、別の映画を抱えていた為、
第一作『段七しぐれ』ではシナリオだけを担当した。

 やっと前進座映画監督が実現したのは、第五作
『股旅千一夜』。
 この映画も今は紛失したままなのだが、
大詰に馬競べの場面がある。
時代劇スターは馬に乗れないのが普通。

 当時の大スター阪東妻三郎も大河内伝次郎も、
乗馬場面はスタント・マンを使ってフィルムの繋ぎに苦心した。

 『股旅―』でも、吹き替えが用意されたが、馬のご機嫌斜めで言うことを聞かない。
 「私にやらせて下さい」と名乗り出たのは、
本役の中村翫右衛門。見事に荒馬を乗りこなした。
 少年時代は馬で歌舞伎座に通ったという筋金入りだった。

 映画は好評、
「上手い。吹き替えが全然わからない」
クサったのは、監督と翫右衛門、
と監督自身のエッセーにある。

       
         ☆

 江戸無血開城を描く『江戸最後の日』を監督が撮ったのは
日米開戦の年。情報局国民映画としてだった。

 同時期、
東宝は猿之助、大河内で『川中島合戦』(衣笠貞之介監督)を
新興キネマは市川右太衛門で『大村益次郎』(森一生監督)を
松竹は前進座で真山青果の
『元禄忠臣蔵』(溝口健二監督)を
何れも情報局国民映画として製作した。
             薩摩屋敷に使われた階段

 様々な制限の中だったが、
悪条件を跳ね返してこそ面白い映画が生まれるという稲垣監督は、
阪妻の勝海舟に賭けた。
                 青蓮院

 薩摩屋敷は、親鸞聖人得度の地 青蓮院前で撮影したが、
江戸城の大門は、二条城をおいて他にない。
         
 撮影隊が向かうと、撮影は構わないが、大門を開けて
中に入るのは無理だという。
 観光客が気軽に入れる二条城は、戦後のこと。
当時は、しかるべき位階勲等を持ったものが手続きをとって
認められ礼服着用でないとは入れない所。

 正式の手続きを踏んで認められたとしても
二十日は掛かり封切に間に合わない。
 食下がる監督に、上役に相談の為と役人が奥に去った。
暫し待っていた監督、ハッとして叫んだ、
「カメラを回せ」。
      

 すっかり撮影が済んだ時、
役人が断りの返事を持って帰ってきた。
 上役は見物の群衆の中から
一部始終を見守っていたのだった。


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『龍の子』稽古場だより

途中入学…
松永ひろむです。
ただいま、『龍の子太郎』稽古真っ最中です。
私はこのお芝居には途中入学、つまり初参加です。
役は、赤おに、白蛇、雪の精、他です。
太鼓たたいて、赤おにのひろむ
なんとか周りの皆さんについていけるよう頑張っているところです。
この作品に参加できて、とても嬉しいです。
がんばるぞぉ~!


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五月国立大劇場公演だより

    キクも涙の物語
         菊
袋とじへ

追記を表示

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『出雲の阿国』

 「出雲のおくにっ記」 

研修生の平澤愛です。
はじめまして。
今回京都南座『出雲の阿国』にて初舞台を踏ませていただいております。
初舞台が京都南座なんて、なんという贅沢者でしょうか。
幸先良い年明けを迎えさせていただいております…が…
まだまだ海のものとも山のものとも分からないような新人なので、
血の気の引くような失敗をしでかしたりと、
先輩方を冷や冷やさせている今日この頃です。
今回いただいた役は
幕開きで踊らせていただいている阿国一座の娘と
一座の娘

末吉勘兵衛の下女、
出雲から出てきた田舎娘おつね
(通称だんだん娘)の三役です。
おつね

毎日お客様の前で演じられることはとても刺激的でございます。
これから日々精進していけるように頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!

記 平澤愛 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『双蝶々』公演だより

前進座劇場初春公演 千穐楽
『双蝶々雪の子別れ』はおかげさまで、1月12日、無事千穐楽を迎えることができました。
期間は短かったですが、新作独特のエネルギーを感じました。
正雀師匠の“噺”とのコラボレーションも大変盛り上がったと思います。
正雀師匠は楽屋でも大変優しく楽しい方でした。
ご覧いただいた皆様本当にありがとうございました。
初芝居はとても縁起のいいものだそうです。
皆様にも今年一年良いことがたくさんありますように。

◇松永ひろむ:記◇
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『出雲の阿国』だより

 「出雲のおくにっ記」 


本日は、南座の楽屋と舞台をつなぐ、
命のエレベーターをご紹介いたします。
南座の楽屋は、4F、3F東、3F西に分かれています。
ちなみに私は、3F西です。
一階にある舞台とは、エレベーターで行き来いたします。
上手、下手に一つづつありまして、
上がったり降りたりを繰り返しております。
せまい階段もあるにはあるのですが、
およそ実用的ではないので、皆、ほとんどエレベーターを使います。
今回の「出雲の阿国」のように、衣裳替えの多い芝居では、
4Fにある衣裳、床山部屋、そして自分の楽屋との激しい行き来になります。
出の前は、なるべく余裕を持ってスタンバイするのですが、
そうも行かないこともあり、惜しいところで、エレベーターが行ってしまうと、
そのイライラと焦りは、
(念の力で、エレベーターを引き寄せられるのではないか!?)
というレベルに達します。
出番の後は、別に急がなくてもよいのでは?
いやいや、あせびっしょりで、踊り唄い終えて、一時も早く衣裳を脱ぎたい!
というような時に、誰かがイレギュラーなエレベーターの使いかたをして、
待たされたりすると、殺意すら抱きます(こわいよ、それは!)。
大勢の出番の前後では、
ちょっとした用事で、別の階の楽屋を訪問することは禁物です。
怒りに燃えた汗びっしょりの山賊達に、
ものすごい形相で睨まれたりいたしますから(例・たいこどんどん、でした)。
・・・で、エレベーターの脇には、
「只今の時間、出演者・スタッフ以外の使用禁止」の札がかかっています。
さすがに南座近辺の出前のお店の方々は、
絶対に危ない橋、もとい、エレベーターには乗りません。
時間、階段を選んで運んで来てくださいます。
われらが西楽屋は、特に危険地帯(とっさに階段を選ぼうにも近くにない)なので、
これからも余裕を持ってスタンバイしようと決意しております。
過去には、エレベーターから一歩も止まらずに、
早足で舞台に出ていった俳優、
エレベーター中から台詞をどなった俳優もいたようです。
こわやこわや・・・。
命のエレベーター様、絶対に壊れたらあかんよ!!!

20090110002601.jpg
写真は、エレベーターの中の高橋佑一郎さんです。


お加音こと高柳育子でした。m(__)m。 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

         地図の上の戦争

西郷「江戸の絵図をひろげて、ここから攻め、ここを焼きなどと…
こ、この指で、地図の上の輪郭を指示していましたがなァ―」
(江戸城総攻3・将軍江戸を去る)


小倉紫川・常盤橋たもとの伊能忠敬測量記念碑
 
日本地図と言えば、伊能忠敬。
フォン・シーボルトが持ち出して事件となった地図も
伊能図だった。

 日本に“幕末”をもたらしたペリーも伊能図を持参。
近海を測量してその正確さに舌を巻いた。
が、伊能忠敬までにも数々の労作がある。


「これは貴方、安永六年だから、伊能忠敬先生以前のものです。
どうですこの精密なる測量は」
(江戸城総攻2・慶喜命乞)


天平の頃、奈良の大仏建立の為全国を経巡った行基(ぎょうき)が日本地図の草分けだが、
 江戸時代も、17世紀の終わりには国産の地球儀が生まれ、
18世紀初めには、長久保赤水によって緯線経線の入った地図が初めて作られている。


「ここに砲塁を築き…」と、近藤勇の甲州勝沼戦争をシュミレートしていた安永の地図は、おそらくこの長久保赤水のもの。
小倉の会館となりの新聞社14階に地図会社の資料室があり、長久保赤水の地図も展示されている。

 TV画面に映し出される実感のない戦争を、つい我々は連想してしまうが、
青果先生、この三部作のアチコチに地図の上で語られる戦争を埋め込んでいる。


「品川御殿山から江戸の市中を眺めた時、
目の届く限りはみな屋根でごわす。
その屋根の下には、みな人が住んで居ります。」
   (江戸城総攻3・将軍江戸を去る)


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『出雲の阿国』だより

 「出雲のおくにっ記」 

藤井偉策です

あけましておめでとうございます。
藤井偉策です。
私は今、京都南座の初春公演「出雲の阿国」に
出演してます。
僕の役は、南蛮人、大工、所司代下人、鑪の男
の四役なのですが、南蛮人というのは初めてで、
歩き方からメイクまで先輩にアドバイスを頂きなが
ら頑張っていますが、なかなか難しいものがあり
ますが面白くもあります。
是非通りすがりの南蛮人を観に来て下さい、
劇場でお待ちしています。


記 藤井偉策
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五月国立劇場公演だより

     進むしかない

 山中貞雄の遺作『人情紙風船』の次に撮られた前進座映画が,
『新選組』。

 京で「官軍」に破れ、江戸に向かう軍艦の上(1868年1月)から物語は始まる。
 長十郎の近藤勇、
翫右衛門の土方歳三
先代・嵐芳三郎の沖田総司
波打つ総髪を垂らした土方の風貌が印象的。

「近藤が撃ち出した。(ぺたりと座って)
ええ、困ったことをしてくれた」(江戸城総攻)


 甲州鎮撫隊と名を変えた新撰組残党は、甲州勝沼で官軍と戦うが敗北する。(三月六日)
                   甲州勝沼で官軍側で戦った板垣退助

「すると近藤勇はこれとこれに関門を置いて、これからこれへ砲塁を築いたのだ」(慶喜命乞)

 もっとも
江戸城から遠ざける為に新撰組を甲州に向かわせたのは、
勝海舟との説があり、この映画でもその説をとっている。
 勝海舟は、先代中村鶴蔵。

 京都敗走から江戸無血開城を挟んで近藤斬首へ、
新撰組末期の三ヶ月が前進座版『新選組』。

 俗説を廃し史実に忠実にと創られた映画の原作・脚本は、
“日本のダ・ヴィンチ“とも呼ばれた才人
村山知義(むらやまともよし)。
            座章

 劇団創立の際、「最早、前に進むしかない」と、
“前進座”の座名を提案したのがこの人だった。


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五月国立大劇場公演だより

         ‘日本の夜明け’          

 『鞍馬天狗』や『赤穂浪士』、『天皇の世紀』など
数々の傑作を遺した
大仏次郎先生は、前進座の次代を育てる
“矢の会”創立時には世話人を引き受けて下さっている。
因みに大仏(大佛)は、“おさらぎ”と読む。
鎌倉の大仏裏に居を結んでおられた故の
ペン・ネーム。
             京都大文字

『逢魔の辻』は、後にNHK大河ドラマの原作ともなるが、
新聞連載中から各社から映画化オファーのあった
人気作だった。
多数の申し出の中から、前進座にそのお許しが出た。
山中貞雄シナリオ・監督と決定。

 ところが、『人情紙風船』を撮り終えてセットを出た
山中監督に赤紙が手渡された。
居合わせたのは中村翫右衛門と、
梶原金八の1/8
‐八分の一。一月八日ではありません。前々回の
記事の如く、梶原金八は八人のメンバーの合作ペン・ネーム。
野暮の骨頂ながら
万一判らない人が居たら、と老婆心から‐

滝沢英輔監督。
            yoake

 その滝沢英輔が
監督を勤めた『逢魔の辻』のフィルムは今も観られる。

 幕末、井伊直弼大老暗殺の桜田門外の変(1860)前後、
動乱の時代を背景に、
長十郎の浪人、
レ・ミゼラブルのジャベルのような同心・翫右衛門、
特別出演の滝沢修(新協劇団・後に劇団民藝を創立)の奉行、
長屋の前科者先代中村鶴蔵、
様々な生き様が絡み合う映画は好評だった。

 
「還ったら『夜明け前』を撮りたいから資料を集めておいてくれ」
と中国戦線の山中貞雄から便りがあったが、
遂に果たさなかった。 
      
         1909年、山中の8日後に生まれたまどみちお氏は、100歳を目前に詩作を続けておられる。山中は28歳で戦病死した。

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『出雲の阿国』だより

「出雲のおくにっ記」 

明けましておめでとうございます!

初日の南座

京都南座初春公演『出雲の阿国』の幕が開きました!
初日には劇場前で初日挨拶と鏡開きもありました。

鏡開き おしまいの手締め


お客様の反応も大変よく、ステキな舞台になっています。

皆様、南座でお待ちしています!


担当 佑一郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

           ふるさと

ここ京都は、歌舞伎発祥の地、千年の王城の地、
ばかりでなく
日本映画の誕生、揺籃の地。
       時代劇スター目玉の松ちゃん像は、困窮者住宅建設資金寄付などの福祉貢献を賞して建てられた。

モノクロ名画のロケ地に溢れている。

 知恩院横の青蓮院門前は、
『江戸最後の日』などで
西郷・勝会談の薩摩屋敷に繰り返し使われた。
              四条大橋から南座を臨む

 京都南座で『出雲の阿国』の幕が開きました。
四条大橋たもとの南座は、まさに阿国歌舞伎開闢の地。
所縁の舞台で阿国一座が、お待ちしております。


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『双蝶々』公演だより

あけましておめでとうございます
劇団の本拠地・吉祥寺の前進座劇場では『双蝶々雪の子別れ』が無事初日を迎えました。
開演の前に、
劇団としての「仕事始めの集い」、
その後、班の「初日の集い」、
そして劇場正面では“鏡開き”を行ないました。
公演はお客様の雰囲気も大変よく、いいスタートとなりました。

今年も頑張ります!
皆様ぜひ初芝居においでくださーい!


◆松永ひろむ:記◆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

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