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『法然と親鸞』だより

『法然と親鸞』日本国内ファイナル公演
巡演が6月2日よりいよいよスタート!

全国で計245ステージを重ねて来た今公演は、
北海道から福井、新潟を巡演し、
7月3日には、前進座劇場にて千穐楽を迎えます。

お見逃しの方は是非ごらんになってください!

今日は、その最終リハーサル。
本番への期待と緊張感が膨らみます。
皆様どうぞお楽しみに!
2幕の幕開き前に…

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『くず~い』稽古場だより

久々に前進座ブログに登場しました竹下雅臣です。

私は6月全国巡演の『くず~い 屑屋でござい』に、
高木佐太夫役で初参加します。

古典落語を題材にしたこの作品は、
環境問題へのメッセージがあったり、
笑う場面が沢山あったり、
私の好きな作品の一つです。

参加出来て大変幸せです!
本番まで自分なりの高木佐太夫をつくれるよう、
稽古頑張っています!


お窓下で物をやり取りする笊  佐太夫が仏像を洗う金盥
小道具も本番用を使い稽古しています。

☆竹下雅臣:記☆
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『切られお富』だより

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七代目嵐芳三郎襲名披露公演を終えて、

心底ほっとしています。 
本公演におきましては、たくさんの皆様方の温かいご支援によって舞台をつとめることが出来ましたこと、 
誠に感謝の他はございません。
これも、先代芳三郎のお陰と存じております。
今後の予定は、『坂の上の雲』の撮影と、
舞台は九月にある『あなまどい』の再演だけです。
あなまどいの桑山只次郎は好きな役なので、
さらに練り上げいいものにしたいです。
そしてその次の舞台が、来年正月京都南座での『切られお富』になります。
今年の下半期は舞台の無い期間が長いですが、
その時期に自分なりにしっかり準備して、
少しでも今回よりも良い与三郎になれたらと願っております。
今回ご覧頂いた皆様、心から御礼申し上げます。
もし南座にもお越しいただけたら、本当に嬉しいです。
今後とも、応援宜しくお願い致します。


七代目 嵐芳三郎

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『切られお富』だより

演出後記

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この「切られお富」の初演は、元治元年(1864年)です。 
その前年には新撰組が結成され、イギリスと薩摩による薩英戦争などがありました。
1864年という年は、京都では池田屋事件、禁門の変が起きた年です。
ちょうどこの二年間の間に、長州はイギリスやフランスなどと二回にわたって武力衝突しており、
これを機に長州藩は討幕へと動き出します。
そして、3年後の1867年には大政奉還、坂本竜馬の暗殺、翌年、江戸城無血開城となります。
このように、非常に変革の動きに満ちた世の中で、
一体、江戸の庶民は、この「切られお富」を、どのように楽しんでいたのだろうかと考えました。
「切られお富」の第1幕は、色恋とお金など欲にまみれています。
登場人物の皆々がそれぞれの欲望に執着する場面に溢れています。
人間の本能とでもいうか、自己目的のための欲望の世界です。
それが第2幕では、お家だとか親だとか、お主のためだとか、
他人と自分の為の目的を果たすための欲望にみちた世界に変わります。
1幕と2幕で内容が違いますが、出てくる一人一人の人間が、
それぞれ目的を果たすために、あらゆる手段を使って生きる姿。
人を想う気持ちや、いかに生きるかなど、
「生」に対する執着は非常に強いものがあります。
あの時代、武士階級が、幕府だ朝廷だなどと叫んでいても、
庶民にとっては、どっちでも良かったのではないか。
毎日が平和で、ご飯を食べる事が出来、人生を楽しめれば良い。
そう思っていたのではないか。そしてその感覚は、
現代社会に生きる我々にも共通するものがあるように思います。

千秋楽まで、わざわざ国立劇場まで足を運んで観劇に来て下さり、
ありがとうございました。
また来年、京都の南座でさらに練り上げた公演になるよう、
これから半年間精進して参りたいと思います。


記・中橋耕史 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより

亀井です。


「切られお富」無事千穐楽を迎えました。
御覧下さった多くの方々に感謝申し上げます。
お芝居は楽しんで頂けましたでしょうか?
この日5月22日はちょうど劇団創立記念日でもありました。
開演前には関係者揃って千穐楽と創立七十九周年を祝いました。
千穐楽の舞台というのはやっている事はいつもと同じでも何となく落ち着かないといいましょうか、ちょっと浮かれた感じがしますね。
裏はバタバタしてますしね。
この芝居は一月に南座で再演が決まっていますので、
更に面白くしますから今回御覧になった方も観損ねた方も京都でお待ちしてます!(気が早いって)
今後とも前進座歌舞伎を御支援のほどヨロシクお願い致します。
なお千穐楽のブログを私が書くとこれで終わりと思われますが、
この後まだまだ芳三郎さん、演出後記と続きます。お楽しみに!

記・ 亀井でした

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『切られお富』だより


祭りのあと

始まりがあれば終わりがくるもの。
国立劇場公演、切られお富も好評のうちに無事千秋楽を終えて、本日23日はその大道具を山梨の倉庫に納める作業。

石田 聡です。今回の公演では、乞食、駕篭舁き、祭りの若い者(大詰めの立ち回りですね)の他に、運責、と云うトラックに荷物を積み込む係の責任者をしておりまして、今日は公演終了後恒例の荷降ろし作業です。朝の9時からマイクロバスにて出発。残念ながら生憎の雨模様で、いつもなら見られる富士山は全く見えませんでした。
到着次第に作業開始。切られお富の道具を降ろし、そして・・・法然と親鸞の道具を積み込み!
そう、もう次の準備は始まっているのです!今回の巡演をもって、永かった法然と親鸞の公演もファイナルツアーとなります。
一つひとつ公演を終える度に、祭りのあとのような何とも言えない気分になります。終わりが在るから大切な時間。これからも一期一会を大切に、一歩一歩進んで行こうとおもいます。
さて、切られお富のブログも、残すところ数回

どうぞお楽しみに!

記・石田聡 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより

お富

國太郎です。


本日、無事に千穐楽を迎えました。
初役のお富さんも何とかやりおおせたようです。
七代目芳三郎もおかげさまで誕生いたしました。
父六代目芳三郎も両祖父もさぞかし泉下にて・・・
いや、どうやら安心どころか心配で心配で、のんびりと泉下には居られなかったようです。
特に父は泉下とやらを飛び出してきたようで、舞台といい楽屋といい、あちらこちらで父の気配を感じておりました。
七代目の襲名を済ませれば親孝行になるかと存じていましたが、まだしばらくはかかりそうです。
父が泉下で安心できるよう今後とも皆様のお力添えをお願いいたします。
今日は劇団の創立記念日でもありました。
80年目の始まりです。
新たな目標に向かって出発だー。

5月22日

記・河原崎國太郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより


どうも~!
本村祐樹です!


今回は芳三郎襲名披露口上等もありまして、なんだかおいしい所がぎゅぎゅっと詰まっているような国立劇場公演ですが、今回私がつとめます役は、
立ちまわりの中でまっ黒な衣装で4人出てきます内の1番下手(客席より左)の者が私です!
ちなみに、、、この立ちまわりでは梅之助さんにかかるので、出の前は緊張しっぱなしです。。。
さらに、傘の立ちまわりで、これまた1番下手より出てきて、とんぼをきるのが私ですが、
私、

とんぼ、

人生初なんです!!

もう出の前は毎日緊張しっぱなし…、
って、ずっと緊張しっぱなしなんですが(^_^;)
せっかくいただいた機会、全身全霊、精一杯つとめたいと思います。

千秋楽まで後少し、さらに気を引き締め 頑張ります♪


記・本村祐樹 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより





お元気ですか?寺田昌樹です。(アイロンをかけてる私)


おかげさまで
公演も中日を過ぎ、千秋楽まであと少しとなりました。
今回は新しい芳三郎が誕生し、また「切られお富」では先代国太郎、芳三郎両氏はじめ第一、第二世代の諸先輩方が育んで来た作品を、当代の國太郎と芳三郎、我々第三世代が引き継ぎ特に意義のある公演となりました。
来年は創立80周年。これからを一つ一つ大事に気の引き締めて勤めたいと思います。
まだ観ていない方やもうご覧になられた方も、もう一度お誘い合わせのうえ劇場へ足を運んでみて下さい。

ちなみに千秋楽、22日は79回目の劇団創立記念日です。

PS・写真は私が演じているこじきの仲間(みる杭の松さんも)と旅仲間、そして旅人と一緒にいる私服の彼は今回の演出、中橋耕史君です。


記・寺田昌樹
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『切られお富』だより


皆さま、こんにちは!!生島喜五郎です。


5月国立劇場公演【切られお富】は今日で中日(なかび)をむかえました。初日からバタバタ楽屋を慌ただしくしていて、中日がアッという間にきた、という感じです。
お芝居の評判なんですが、二回程交流会にでましたが、とてもお客様喜んで頂いていて、嬉しい限りです。これからの前進座歌舞伎の演目が一つ増え、80周年へむけて弾みができたんじゃないでしょうか。
僕は、赤間屋の女郎と
傘の立回りに出演しています。お客様からのアンケート葉書きで僕の女形にふれてくれている葉書がありました。細かい所まで観て頂いてて本当に幸せです。
あと半分、一生懸命頑張ります。どうか、まだの方は劇場へ足をお運びくださいませ、よろしくお願い致します。


記・生島喜五郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより



赤間屋という女郎屋に勤めております、喜助と申します。


毎日、太助と二人で、千客万来の願いを込めて、お店口開けの儀式を行っております。

まず、お神酒と盛り塩で玄関先を清めます。そして下足札の束を玄関に打ち付け、その束をパッと土間に投げ広げ、たくさんのお客様が店に寄って来るようにと念じながら、札をたぐり寄せます。
お仕舞いに、一番札を玄関の縁に叩き付け、
さぁ~、口開けでございます!

これが喜助・太助コンビの仕事です。
国立劇場は毎日、11時半の口開けでございま~す!さぁ~、お寄りくださいませ。お運びくださいませ~っ!


記・ 喜助・中嶋 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより


松永ひろむです。

国立劇場公演は順調に公演中です。
私のお役は、序幕の乞食、赤間屋見世先の旅人、おしまいの傘の立ち廻りの若い衆です。探してみてくださいね。

ところで、歌舞伎ではいろんな「音」が聞こえてきます。チョーンチョーンとかバタバタバッタリとか他にもたくさん。とても効果的ですね。「誰が考えたんだろう?よく考えたなぁ」と思います。
黒御簾からも唄や三味線、笛や太鼓などなど、これまた場面の感じがとても盛り上がります。
歌舞伎以外のお芝居で、役者以外の人が唄が聞こえてきたり、同じ曲が他の演目でも使われる事はあまりないような気がします。それができて、すごく雰囲気がよくなる歌舞伎ってホントすごいなと思います。
お芝居を観ているときは音の事は特に気にならないかもしれません。なんせ自然で効果的ですから。ぜひお家帰ってから「あの場面のあの音、よかったなぁ!」と思い出してみるのもまた楽しいと思いますよ。


記・松永ひろむ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより


さぁ!初日の幕が開きました!


「襲名披露口上」の新芳三郎さん、爽やか過ぎです。
梅之助さん始め、居並んだ先輩たちからは先代、先々代の思い出が語られます。
重責からか新芳三郎さんはピリッと緊張気味でしたが、堂々とした御挨拶されました。どうか皆さんもボクたちと一緒に応援して下さい!
「切られお富」もいいですよ~!!
初日からエンジン全開です!!
「ゾッとするほどいい女」のお富さんだけじゃなく、魅力的なキャラクターが盛り沢山。ボクのお気に入りは幕明きお富さんを浚ってくる乞食たち。
やり過ぎじゃない?それから柳生さん演じる頓馬さん。どこに出て来るかはお楽しみ!
ちなみにボクは駕籠屋で出て来ます。コレもお楽しみです!千秋楽までガンバります!22日までやってますから、皆さんお見逃しなく!!

記・駕籠屋の虎七 渡会元之でした。 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより

安蔵の『切られお富』の見どころ

矢之輔


見どころ、その1
 まず序幕は、お富と与三郎が再会し、
そこに突然の雷鳴、二人は雨宿りと称して辻堂の中へ。
しばらくして出てきた二人は、台本のト書きに
「ト、お富与三郎、自堕落ななりにて出て、帯など締め直すこなし」
とあって、中で二人が何をしていたかがよく分かる演出です。
まさかゲームでもしていた訳じゃありません。

見どころ、その2
 女中とお供の安蔵を伴い、
お富は旦那の赤間のところへ帰ってきます。
そこへ来たみる杭の松は、安蔵とグル。
お富の不倫をタネに赤間から強請り取ろうとしますが、
この赤間は盗賊の頭、みる杭を斬ったその刀でお富を斬りさいなみますが、
そこが歌舞伎、生々しくなく、グロテスクでなく、
あくまでも絵心を失わずに、美しく、
総身にかけて75針の傷をつけ、とうとうお富は気を失います。
それを死んだと思った赤間は、葛籠に入れて、安蔵に運ばせます。

見どころ、その3
 お富を入れた葛籠を背負った安蔵は、横浪の川岸へ。
夜のことで辺りは真っ暗やみ、江戸時代のことです、
鼻先にいても相手が見えない真の闇、
そこへお富の彼氏の与三郎、別の道をお富の父親・按摩の丈賀がやってきて、
三人の「だんまり」、
歌舞伎用語で「暗闇の立ち回り=暗闘」です。
しゃべったら相手に居場所を知られてしまうので、
みんな黙って右往左往、それで「だんまり」。
おそらく「だんまりを決め込む」の語源でしょう。

見どころ、その4
 薩埵峠で立て場茶屋という、旅人や駕籠屋の休憩所みたいにしている、
そこへ偶然来かかる与三郎、中から出てきたのは傷だらけのお富。
以前のおとなしいおかみさん風のお富と違い、
男のような口をきき、それこそ悪質運転手のような雲助相手の商売をして、
彼らに姐御と言われる女になったお富も、
与三郎の前では消え入りそうな風情。
 その様子を陰からみている亭主の安蔵。
知らん顔でうちへ帰れば、お富はまたぞんざいな口をきき、
安蔵が抱きしめようとするとそれを突き放して男のように
「まだ宵の口だあな」。

見どころ、その5
 ここが一番の見どころ。
「今じゃあ真面目な女郎屋だが」と、
女郎屋が何で真面目かは別として、そこへ乗り込んだお富と安蔵、
旦那の赤間は元は盗賊、それを知らずに女房に納まっている女が店の若い者を使って追い出そうとすると、
お富「これさ静かにおしよ、内気だからおびえらあな」
と機先を制して、
「お前は近頃のおかみさんだから、旦那の元の商売をご存じないが、
今はまじめな女郎屋でも、昔を言やあ、ただ取ることもありましたっけねえ」
と、じわじわ強請りにかかり、
「そんならうぬらは強請りにきたのか」と赤間が言えば、
「そりゃああなたが仰らなくとも、いづれも様がご存じだあね」
と、半纏を脱ぎながら言うセリフは、一番の聞かせどころ。
先代国太郎が、悪婆物の得意な田圃の太夫と言われた4代目沢村源之助の名調子をそっくり伝えて、
さらに磨きをかけた名台詞。
店の若い者役でずっと出ていた私なぞは、
毎日生で聞いて、ぞくぞくしていました。

見どころ、その6
 あとは大詰の立ち回り。
強請り取った二百両を独り占めして大阪へ高跳びしようとする安蔵の、
背後から出刃包丁で突き刺すお富。
番傘で応戦し、髪もザンバラになって、
頬には血糊、泥の中の人殺しだが、
そこは音楽と動きを上手く組み合わせて、
歌舞伎独特の「殺し場」をご堪能ください。
 取り返した二百両は、偶然通りかかった与三郎の手に。
お富は与三郎を先に行かせ、自分は亭主殺しのつぐないに自ら命を断とうとします。
そこへバラバラっと出てくる若い衆。
歌舞伎にはよくあるパターンですが、
國太郎の屋号「やまざき屋」と書かれた傘を使った派手な立ち回り、
最後にバックの黒幕を振り落として、客席全体の提灯や明かりに火が灯り
、一瞬にして味合う爽快感、理屈抜きにお楽しみください。


記・矢之輔 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『切られお富』だより

劇場稽古へ

国立劇場公演『切られお富』の稽古は
座劇場へ稽古場を移しました。
国立劇場とほぼ同じ寸法、屋台を組み
熱の入った稽古になっています。
少しだけその様子を・・・。

お富と与三郎

安と松

乞食チーム

立ち廻り

赤間源左衛門

つづきは国立劇場でお待ちしております!


記・佑一郎



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『切られお富』だより

薩埵峠に行こう

『切られお富』の稽古が始まって数日、
街道めぐりを趣味とする私寺田昌樹はフト
「あ、さった峠に行こう」と思い立ち
ある休日峠の麓、興津の宿場街へ出かけました。
ご存じの通り、東海道さった峠はお芝居にも登場する場所であり、
標高は294メートル。
高い場所を通る「上道」、中腹の「中道」、
そして波打ち際を通る「下道」の三つがありましたが、
「上道」は東名高速開通で寸断され通れず、
「下道」は国道一号線となっており、
今は「中道」が一般的な道となっております。
興津口から登って行くとなんと両側にはお墓が幾つも建っており、
その間を通って上がって行く。
しかしなんでこんな所にお墓が?
写真1

しばらく登ると眼下に海や富士山が見えてくるのだが、
そこは断崖絶壁手摺りもない。
目もくらむ思いで恐ろる恐ろる崖っぷちを登って行く。
昔は「親不知子不知」と言われた東海道でも難所の一つであり、
「下道」では荒波にさらわれ命を落とすこともあったそうです。
写真2 写真3

その崖を越えると一転なだらかな道へ。
現在はハイキングコースとして整備され、
美しい風景と道行く人々と「こんにちわ」と
あいさつを交わし会うふれあいとで疲れはまったく感じない。
中腹のポイントに行くと右側には壮大な駿河の海が広がり、
正面には富士山の絶景が目の前に姿にあらす。
これはまさに
歌川広重『東海道五十三次・由井さった峠』と同じ風景。
「いや~、やっぱり来てよかったぁ」、
広重の見た世界を体感しながらしばしたたずむ。
写真4 写真5 写真6

峠の木々は新緑がきれいで、
その中でみかんの実が彩りを添えていました。
みかんは無人販売所で売られています。
ビワの実も成っていましたが、まだ白い紙に包まれていました。
写真7

寄り道をしながら2時間半、無事に峠を越えました。
今はハイキングコースとして楽しく越えられますが、
その昔は整備もされずゴロゴロした山道を富士山を望み見る事も、
駿河湾ののどかな潮風を感じる余裕もなく
まさに命掛けで峠を越えていた事でしょう。
与三郎はそんな難所をそれも夜、
提灯一つで越えようとします。
無謀とも言えますが、
お家再興の為という切迫した事情がそうさせたのでしょう。
せめてこの時代にも今のようになだらかに整備された道であったら…
その人達に思いをはせ、由比口の坂道を降りきると、
休日のお父さんが子供と自転車で峠を登る
ほのぼのとした光景が眼に入りました。
写真8


記・寺田昌樹 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

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