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『髪飾』旅だより
嘉穂劇場
12月16日は飯塚市にある嘉穂劇場での公演でした。
嘉穂劇場といえば、
木造の歌舞伎小屋で80年の歴史をもつ情緒溢れる劇場として有名です。
今日はせっかくなので、少し裏方目線のお話を。
嘉穂劇場は1931年に落成して、
以来そのままの姿を今に留めています。
舞台の構造も江戸歌舞伎小屋様式で、
廻り舞台(盆)、
すっぽん、
綱場など全てが人力で、
当時の芝居作りがどのようなものだったのかを垣間見られる、
とても貴重な資料です。
ところが、これを実際に使うとなると話は別。
例えば、
綱場は道具幕などを竹や鉄の棒(バトン)に吊って昇降する場所ですが、
普段は、
30キロの幕ならそれに対して30キロの重りを引き手側に付けて、
シーソーみたいな要領で上げ下げします。
でも、嘉穂劇場の綱場は重りが付けられるようには・・・なってませーん(。´Д⊂)
幕一つ昇降するのも命がけです。
今回の『髪飾』では、盆やすっぽんは使いませんでしたが、
これも人力で使おうとすると、大変な舞台機構です。
なにやら、
当時の人達がお芝居にかけた情熱、
工夫や苦労が舞台を通して伝わってくるような気がして、
嘉穂劇場での仕込みはホントに感慨無量という感じがしました。
嘉穂劇場は一般の方でも舞台機構を見学できるので、
もし機会のある方は、ぜひ一度、
日本演劇の歴史に想いを馳せてみてください。
演出部 木南 正裕
12月16日は飯塚市にある嘉穂劇場での公演でした。
嘉穂劇場といえば、
木造の歌舞伎小屋で80年の歴史をもつ情緒溢れる劇場として有名です。
今日はせっかくなので、少し裏方目線のお話を。
嘉穂劇場は1931年に落成して、
以来そのままの姿を今に留めています。
舞台の構造も江戸歌舞伎小屋様式で、
廻り舞台(盆)、
すっぽん、
綱場など全てが人力で、
当時の芝居作りがどのようなものだったのかを垣間見られる、
とても貴重な資料です。
ところが、これを実際に使うとなると話は別。
例えば、
綱場は道具幕などを竹や鉄の棒(バトン)に吊って昇降する場所ですが、
普段は、
30キロの幕ならそれに対して30キロの重りを引き手側に付けて、
シーソーみたいな要領で上げ下げします。
でも、嘉穂劇場の綱場は重りが付けられるようには・・・なってませーん(。´Д⊂)
幕一つ昇降するのも命がけです。
今回の『髪飾』では、盆やすっぽんは使いませんでしたが、
これも人力で使おうとすると、大変な舞台機構です。
なにやら、
当時の人達がお芝居にかけた情熱、
工夫や苦労が舞台を通して伝わってくるような気がして、
嘉穂劇場での仕込みはホントに感慨無量という感じがしました。
嘉穂劇場は一般の方でも舞台機構を見学できるので、
もし機会のある方は、ぜひ一度、
日本演劇の歴史に想いを馳せてみてください。
演出部 木南 正裕
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- カテゴリ : 髪飾不思議仕掛/歌舞伎の楽しさ
- 2011-12-20
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