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『さんしょう太夫』だより

こんな夢

今回は夢のお話です。
と言っても、将来こうなりたい、あぁなりたいという夢ではなくて、
睡眠中に見る夢の話です。
役者は芝居に関する様々な夢を見ます。
しかし残念ながら、いい演技ができたとか、褒められたとか、
そういう夢ではなく、
ありえない状況にいるとか、追い詰められているとか、
寝ているとき、多分うなされているであろう・・・そんな夢です。

たとえば、本番中の舞台にきちんと扮装して立っているのですが、
観たことも聞いたこともない芝居に出演していて、周りの役者が演技を続ける中、
自分だけは何をやればいいのか、全くわからない・・という夢。

明日初日なのにセリフも動きもなにもかも、全然覚えていない・・という夢。

芝居中の役替わりで、急いで衣装を着替えなければならないのに、
どうしても袖に腕が入らない、袴に足が入らない。
焦れば焦るほど着替えられず、
出番のきっかけがどんどん迫ってくる・・という夢。

役者なら誰でも一度はこんな夢を見るはずです。

私は今でも覚えている夢があります。
あれは20代前半の頃、京都の南座公演『瞼の母』という芝居で、
若いやくざ者と芸者をやっていて、毎回やくざ者から芸者に扮装替えするのが、
いつも時間ぎりぎりでした。
そんなあるとき、私は夢の中でも芸者の早変わりをしているのですが、
女形の役ですから、白粉で顔をきれいに白く塗らなければならないのに、
いくら塗っても顔が肌色のままという夢を見ました。

「え~!!?・・・な、なんでこの白粉、白くならないんだぁー??!!」
と、泣きそうになるんですけど、夢の中で「あれ、もしかしたら・・これ夢?・・あぁ、そうなんだな、きっと夢だ・・」
その途端目が覚めて、やっぱり夢か・・あぁ~よかった・・と、ほっとしました。

さて、我が『さんしょう太夫』班のメンバーN君が見たのはこんな夢。
状況説明をすると、前にも書いたようにこの芝居は、
舞台の上で説経師が笠と衣を脱ぐと、これから演じる役になるという演出。

その日は1,000人以上の客席がほぼ満席。
N君はいつものように、おごそかな気持ちでゆったりと笠をとり、
衣を脱ぐと・・・下にはなにも着ていなかった。

「どぁーっ!!!・・おれ、衣装着るの、わすれてるしー!!!」
と、そこで目が覚めたと。
しばらく胸がどきどきしていたそうです。

いやはや、千人のお客様の前で、衣脱いだら素っ裸だったとは・・・
N君、ほんっとに、夢でよかったね・・・

嵐芳三郎
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