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『薄桜記』だより 嵐芳三郎です

皆さまこんにちは、嵐芳三郎です。

2015年1月19日の京都南座公演千穐楽をもって、昨年2月からスタートした、「薄桜記」は終了となりました。大阪、名古屋、東京、京都と、沢山のお客様にご覧頂きました 。

心より御礼申し上げます、ありがとうございました。

終了と書きましたが、近い将来全国各地で再演できると信じています。その日まで、一先ずお別れです。

さて、いくつかお話を。

薄桜記では、音と芝居をする場面がいくつかあります。たとえば、わたくし演じる丹下典膳が無言でいると、突然「チュンチュン」と鳥のさえずりが聞こえ、思わず翔んでいく鳥を目で追ってしまう。

または、縁側から空を見上げ、「いい天気だなぁ」と思い入れしていると、「チリリン」と風鈴の音が鳴る。そのとき心地よい風を感じて、すっくと立ち上がる。

それらの音が、毎回絶妙な間で入るのに感心していた。芝居がやりやすかった。

音を出しているのは、前進座演出部音響の、横山あさひ。公演中に何度か、「いい間で音を出してくれるね」と言おうとしてやめた。言ったら逆に意識してしまうかもと思って。なのでこの場を借りました。

京都は寒かったですが、一日だけ3月頃の陽気になった日が ありました。しかし舞台の暖房はいつも通りしっかり効いていて、あまりに暑く大汗をかいてしまいました。

すると、南座付きのベテラン大道具さんが、「若旦那えらい汗やでぇ~」と言って、暖房を弱めてくださったそうです。その方から、若旦那と呼ばれていることは知りませんでしたが、その優しさが嬉しかった。

やはり芝居は、すべてのスタッフさんに支えられているのだと、改めて実感。

それと、これは中嶋宏太郎君から聞いたのですが、南座の大道具さんに今回の芝居の立ち廻りが大変評判が良いそうです。「何十年も、こんないい立ち廻りを見たことがない」というのが感想だそうです。南座の大道具さんといえば、数え切れないほどの立ち廻りを観て来たはず。その方たちに評判が良いと言うのは、自信を持っていいと思います。

「千穐楽の集い」の時、挨拶をさせてもらいました。
今回の公演は、昼も夜も沢山のお客様で客席が埋まっていました。そういう状況で芝居ができる喜びを、毎日ひしひしと感じて舞台に立っていました。

たった一人の京都営業所員、中川さんと、長いこと京都公演を支えて下さっている、藤川矢之輔先輩、そして、芝居には出演せず営業所員として公演に参加して下さった、山崎辰三郎先輩。この方たちへの感謝の気持ちを述べているときに、涙がぼろぼろ流れてきました。最近の私は涙もろくていけません。

私も、今年の五月国立劇場公演を、お客様で一杯にするために、すべきことを精一杯致します。

さて、長々と書きました、そろそろ終わりにします。
おしまいに、典膳より一言。

我が友、安兵衛は、見事にまっとうな武士であった。

そして、我が妻、千春は、ほんとうに美しかった。

だが、しばしのお別れでござる。しからば、これにて。

丹下典膳

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記 嵐芳三郎

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