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『裏長屋騒動記』柳生啓介です。《初公開!山田監督からのお便り》

5月11日に幕を開けた『裏長屋騒動記』は
「あっという間に」
中日が過ぎ、気がつけば7ステージを残すのみとなりました。ひときわ愛着深い因業家主の吾助さんを演じられるのもあとわずか。これが終われば私はまたいつもの屑屋さんに戻ることになっています。
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今私の化粧前には、ある宝物が飾られています。この国立劇場公演期間中、いつも私の心を奮い立たせてくれる大切な“お守り”です。
その宝物とは、何と山田洋次監督から直接いただいたお手紙なんです。
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今回の『裏長屋騒動記』のもとになっている落語『井戸の茶碗』は、前進座がこの12年間、今も上演を続けている『くず~い屑屋でござい』の原作でもあります。
今から二年前の夏、この『くず~い』の上演10周年を記念しての三越劇場公演の折、常日頃から尊敬してやまない山田監督に、どうしても一度『くず~い』を観ていただきたくて監督宛に“ラブレター”を書いたことがあります。当時監督は『母と暮らせば』の撮影が一番大変な時で、観ていただくことは叶いませんでしたが、そのかわりに上演台本を読んでいただいた上、私にご丁寧なお手紙をくださったのです。

「前略。お便り拝見しました。そして『屑屋でござい』の脚本も。とても工夫されてて楽しい喜劇になっていると思います。」

本物の山田監督からのお便りに私は狂喜乱舞、天にも昇る気持ちでした。
さらに監督は、自分ならこう脚色する、とそのアイディアまで書いてくださっていました。

「天下の公金を売ったり買ったりすることは絶対にするべきではないという武士の信念に対して、正直に生きなければという屑屋のモラルが怪しくなる、つまり大金を抱えてウロウロするうちに金を持ってずらかれば貧乏から解放される、という良心のゆらぎに自分で自分が怖くなる、だから武士にこの金を受け取ってくださいと訴える。」
「武士と娘の結ばれかたにもう一つ工夫が、つまり二人は一度会って恋心を抱いていかなければならない。そのためにぼくは武士が直接に長屋を訪れ娘に会ってポーとするシーンを作ります。」

ここに記された構想が二年後に実現します。山田監督と前進座との奇跡のタッグ『裏長屋騒動記』が誕生したのです。私へのお便りが劇団の新しい財産演目の誕生に少しでも関われたのであればこんなに幸せなのことはありません。

7月14日金曜日、『棒しばり』との二本立てで、日本橋公会堂でたった一日だけ『くず~い屑屋でござい』の公演があります。
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はたして山田監督は観に来てくださるでしょうか。お忙しいから無理だろうなぁと思いつつもそんな夢のようなことを妄想しています。
記☆柳生啓介
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