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『解脱衣楓累』だより
ドライブ感覚
座内で『解脱衣楓累』アピールを大募集したら、
逸早く「投稿!」と渡してくれたのが、全国営業所の内藤克己所長。
北は北海道から南は鹿児島まで、全国の演劇鑑賞会さんを巡った時の制作者。
『累』さんを津々浦々に紹介した伝道師です。
「市民劇場さんに送った文章が、会報に‘そのまま’載っちゃって、(累役の、嵐)芳三郎さんに
『フゥン、なかなか良いじゃないか』ってからかわれて困ったよ」と満面の笑み。
こんな『解脱の累』熱愛者が、座内外に一杯います。
では、故芳三郎賞賛の文章を、‘そのまま’お届けします。

《念のため、翻刻版》
さて、この歌舞伎は、構えてみる必要ございません。
筋立ても、そんなに複雑ではありません。
登場人物の主従関係と男女関係をおさえておけば充分楽しめます。
キーワードとなっているのは、ナムアミダブツの「六字の短刀」、
それが登場人物の相関図を描いていきます。
このお芝居を一言でいえば、
封建制に押しつぶされた愛のドラマといえるかもしれません。
ラスト三十分は南北ならではのケレンで、アッというまに みせてしまいます。
累に お吉の霊が移ってからの運びは、
三味線鳴物に乗って、ドライブ感覚でみせてしまいます。
乞うご期待。
内藤克己
ナビゲーター☆喜八郎☆
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- カテゴリ : 解脱衣楓累
- 2008-09-03
- コメント : 1
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1件のコメント
[C77]
- 2009-04-26
- 編集
すごく、懐かしく読ませていただきました。
ほんと、名文です。