Entries
『解脱衣楓累』だより
心のこして・・・
今日の東京はあっちこっちで神輿が出るお祭ラッシュ。
ここ吉祥寺にも町内ごとの神輿が練り歩いています。
笛太鼓の音が気を浮き立たせます。

歌舞伎も鳴物・三味線と唄の下座があってこそ。
素の稽古でも、“日本めでたい春日の山は”などと、
前回使った曲が口をついて出て来ます。
75日の旅の頃、下座の後ろや楽屋のモニターで
文句を聴き取って記録したものでした。嗚呼!!あの頃は真面目だった。
杵屋佐之忠師が心血注いで付けた下座が、『解脱の累』を彩ります。
番頭敵(ばんとうがたき)の磯兵衛さんが出て来ると、稽古場は笑いの渦。
この人の出は、“イヤトビ”。
下座の曲は、歌い出しの一節で呼ばれることが多いのですが、これは
嫌と飛び退くのを
無理にとっつらまえて
入れて なかせる
キリギリス
という、ちょいと際どくてオチの付く洒落た唄。
他にも“仇な世界に仇較べ”など洒落た唄がいっぱい。

中でも抛り上げた高音から“こ――ォ”と降りてきて
“こ――ォろ―ォ”と続く
“心残して”が、私は大の贔屓。
間髪を入れず向こうから
古金売りの呼び声が聞こえて来るイキにゾクゾクします。
稽古も大詰。観劇の御予定はお決まりでしょうか?心残りのないように。
喜八郎☆記
今日の東京はあっちこっちで神輿が出るお祭ラッシュ。
ここ吉祥寺にも町内ごとの神輿が練り歩いています。
笛太鼓の音が気を浮き立たせます。

歌舞伎も鳴物・三味線と唄の下座があってこそ。
素の稽古でも、“日本めでたい春日の山は”などと、
前回使った曲が口をついて出て来ます。
75日の旅の頃、下座の後ろや楽屋のモニターで
文句を聴き取って記録したものでした。嗚呼!!あの頃は真面目だった。
杵屋佐之忠師が心血注いで付けた下座が、『解脱の累』を彩ります。
番頭敵(ばんとうがたき)の磯兵衛さんが出て来ると、稽古場は笑いの渦。
この人の出は、“イヤトビ”。
下座の曲は、歌い出しの一節で呼ばれることが多いのですが、これは
嫌と飛び退くのを
無理にとっつらまえて
入れて なかせる
キリギリス
という、ちょいと際どくてオチの付く洒落た唄。
他にも“仇な世界に仇較べ”など洒落た唄がいっぱい。

中でも抛り上げた高音から“こ――ォ”と降りてきて
“こ――ォろ―ォ”と続く
“心残して”が、私は大の贔屓。
間髪を入れず向こうから
古金売りの呼び声が聞こえて来るイキにゾクゾクします。
稽古も大詰。観劇の御予定はお決まりでしょうか?心残りのないように。
喜八郎☆記
- 関連記事
- カテゴリ : 解脱衣楓累
- 2008-09-13
- コメント : 0
- トラックバック : -