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『解脱衣楓累』だより
南北みすてりぃ
不思議な世界をたくさん書いた大南北。
何故か五十にしてやっと立作者、作者部屋ナンバー1の地位を得た。
紺屋―染物屋の出身ということが差別を生んだ為ともいわれる。
何故かお客の不入りが当たり前の夏場の芝居でヒットを飛ばした。
人の本質をついたその芝居は、大正デモクラシーの頃に再評価され
何故か幾度もブームを呼んだ。四世鶴屋南北自身が不思議な人。
鶴屋南北というその名が先ず不思議。
これ、三代目までは、道化方の役者の名前。先代が奥さんの父親だからといって、
なぜ作者の四世がその名を継いだのか。
謎解きの種には事欠かない。
現代の作家にも大いに興味ある題材らしく、この大作者、幾つもの小説の主人公にもなっている。
何故か上演されなかった『解脱衣楓累』も興味深いミステリーの一つ。
初演の半年前に芸術祭賞に輝いたラジオドラマ『南北夢幻(ゆめまぼろし)』(高橋辰雄)も、
序幕“鎌倉放山の場”を再現する。
推理小説・幻想小説の大御所皆川博子女史も、南北に魅せられた一人。
芝居の世界を舞台にした『小平次』『化蝶記』では、『―楓累』がミステリーの鍵。
後の長編『鶴屋南北冥府回廊』は、不遇時代の南北サンが主人公だが、
ここでも南北と“累”との出会いが描かれる。
謎の作者の謎の作品。あと十日で復活です。 喜八郎☆記
不思議な世界をたくさん書いた大南北。
何故か五十にしてやっと立作者、作者部屋ナンバー1の地位を得た。
紺屋―染物屋の出身ということが差別を生んだ為ともいわれる。
何故かお客の不入りが当たり前の夏場の芝居でヒットを飛ばした。
人の本質をついたその芝居は、大正デモクラシーの頃に再評価され
何故か幾度もブームを呼んだ。四世鶴屋南北自身が不思議な人。
鶴屋南北というその名が先ず不思議。
これ、三代目までは、道化方の役者の名前。先代が奥さんの父親だからといって、
なぜ作者の四世がその名を継いだのか。
謎解きの種には事欠かない。
現代の作家にも大いに興味ある題材らしく、この大作者、幾つもの小説の主人公にもなっている。
何故か上演されなかった『解脱衣楓累』も興味深いミステリーの一つ。
初演の半年前に芸術祭賞に輝いたラジオドラマ『南北夢幻(ゆめまぼろし)』(高橋辰雄)も、
序幕“鎌倉放山の場”を再現する。
推理小説・幻想小説の大御所皆川博子女史も、南北に魅せられた一人。
芝居の世界を舞台にした『小平次』『化蝶記』では、『―楓累』がミステリーの鍵。
後の長編『鶴屋南北冥府回廊』は、不遇時代の南北サンが主人公だが、
ここでも南北と“累”との出会いが描かれる。
謎の作者の謎の作品。あと十日で復活です。 喜八郎☆記
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- カテゴリ : 解脱衣楓累
- 2008-09-15
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