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『柳橋物語』阪南市にて

人生は色んな方法で人を傷つける ー
映画監督 デヴィッド・O・ラッセルより

『柳橋物語』初参加の江林智施です。

前進座では40年前に初演のこのお芝居、当時の出演者達は長屋の風情や、戦争や震災、災害、火事の恐ろしさ、義理人情からくる他人への思い、噂話等、現代人の私達よりずっとずっと身近にわかっていた事と思います。客層もしかり。

長屋のおきみを演じるに当たって、今回はいつも以上に何度も何度も原作を読み返しました。本番の始まった今でも何か発見ができそうな気がして頁をめくっております。



何故なら、観るのと演じるのとは大違い!
観るだけなら、現代を生きる私個人の自分勝手な尺度の感想しか持ちません。しかしやるとなると、その時代の人物にならなくてはならないからです。もう、必死です、、、。


この着付は、火事で焼け出され、お救い小屋の施粥に列をなす場で着ます。とてもよくできております。原作には、「男も女も老人も子供も皆肩を竦め身を縮めておさえつけられるように前跼みになってほんの少しづつあきあきする程のろのろと列と一緒に動いている。」と書かれております。空腹と疲れと絶望の中の一場面です。話すのさえ億劫です。お衣装さん曰く、ボロを作るのは大変な作業との事。お衣装さんも原作を何度も読み研究したそうです。この着付を羽織った時、自分の役作りの励みにもなりました。

さて今日は、阪南市立文化センターサラダホールにて泉南演劇鑑賞会の皆様がお迎えして下さいました。創立して28年の内なんと前進座は14回、ちょうど2年に一回のペースでお伺いしております。会員集会(事前学習会)には黒河内雅子が参加させて頂きました。

お芝居を観る前に、出演者からお話が聞けると当日がとっても待ち遠しくなるそうです。お仲間の会員さんもどんどん増えてゆきます!
期待に応えるべく頑張らねば!と頂いたタオルを首にかけ気合も入ります!


今日も長屋のオバさん、三人でおせんちゃんをあたたかくも、冷たくも囲いました。
勿論、その時代に生きる自分勝手な解釈で!
お芝居は進化してゆくものです。
これからご覧になる皆様も是非楽しみに待っていて下さいね!


ここはタオルの名産地とか。
沢山のプレゼントをありがとうございました😊

江林智施 記
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