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『解脱衣楓累』だより
全て人力
楽屋に掛かる色とりどりの暖簾に
この『累』から新顔が一つ加わりました。
この紋は、州浜(すはま)なんですが、
初めて見た人は「逆さミッキー?」

ネズミは、南北作品とは縁が深い。
お岩さまは、子の年生まれ。亡霊となると
ネズミが猫を喰い殺す怪異を皮切りに
鼠たちを大暴れさせる。
『解脱の累』でお吉さんが亡くなったのも
子の年。
ということは、この物語は鼠歳のお話。
芝居の表裏で活躍する人々にも鼠歳人口は高いのです。
番頭磯兵衛さんも菊川女房小夜風も床山さんも歳男。
そして、舞台監督岡本くんもチュウチュウ会の一人。
そういえば、与右衛門サンも劇中で“忠”“忠”“忠”“忠”
言ってます。
『解脱の累』は子の歳にお誂えの芝居。
舞台を疾走するネズミくんは、昔も今も客席に大受けですが、
彼をリモート・コントロールするのは、子歳の岡本舞監。
コントロールと言っても、機械仕掛けではなく、
ヒトの力のなせる業。
累サンの空中浮遊も、闇に舞う蝶も、
川が流れるのも、与右衛門家のポルター・ガイストも
そして「美しい生首」(某観劇者談)が生けるが如く目を開くのも
全て人力、これ江戸時代の省エネからくり。
その原動力は“芝居心”。
話が横道に逸れました。
逆さミッキーの紋については次回の講釈で
今日これまで
喜八郎☆記
楽屋に掛かる色とりどりの暖簾に
この『累』から新顔が一つ加わりました。
この紋は、州浜(すはま)なんですが、
初めて見た人は「逆さミッキー?」

ネズミは、南北作品とは縁が深い。
お岩さまは、子の年生まれ。亡霊となると
ネズミが猫を喰い殺す怪異を皮切りに
鼠たちを大暴れさせる。
『解脱の累』でお吉さんが亡くなったのも
子の年。
ということは、この物語は鼠歳のお話。
芝居の表裏で活躍する人々にも鼠歳人口は高いのです。
番頭磯兵衛さんも菊川女房小夜風も床山さんも歳男。
そして、舞台監督岡本くんもチュウチュウ会の一人。
そういえば、与右衛門サンも劇中で“忠”“忠”“忠”“忠”
言ってます。
『解脱の累』は子の歳にお誂えの芝居。
舞台を疾走するネズミくんは、昔も今も客席に大受けですが、
彼をリモート・コントロールするのは、子歳の岡本舞監。
コントロールと言っても、機械仕掛けではなく、
ヒトの力のなせる業。
累サンの空中浮遊も、闇に舞う蝶も、
川が流れるのも、与右衛門家のポルター・ガイストも
そして「美しい生首」(某観劇者談)が生けるが如く目を開くのも
全て人力、これ江戸時代の省エネからくり。
その原動力は“芝居心”。
話が横道に逸れました。
逆さミッキーの紋については次回の講釈で
今日これまで
喜八郎☆記
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- カテゴリ : 解脱衣楓累
- 2008-10-17
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