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折返し点 90周年五月国立 喜八郎

前進座『俊寛』は今日で897回。
70年も上演している作品では数えきれないところがあって「少なくとも~以上」という但書が付いて、「897回以上」となりますが…。
とは言え諸士、舟子まで全員初役。この顔触れではようやく4ステージ。
厳しい状況の中ですが千穐楽迄無事お届けできることを祈っております。
わたくし喜八郎、前回国立劇場の前進座『俊寛』にも出演していました。
一幕は上の役、二幕は下の役。

お気付きでしょうか、鬘が替っているだけで衣裳はそのまま。開演三十分前に衣裳を着けて幕開きから、30分の休憩を挟んで鬼界が島・俊寛の場。という事は三時間くらい衣裳を着っぱなし。不用意に動くと高股立ちの形を崩してしまうのも然ることながら、この間トイレには行けません。
朝から水分を控えて、夜の交流会でその話をすると「それは喉が渇いたでしょう」と
じゃんじゃんビールを注がれるという毎日を送っておりました。
二年ぶりの五月公演も明日からもう後半。
前進座YouTubeのふかぼり講座では、『操り三番叟』をご紹介中です。
実は『牛若丸』『裏長屋―』を経て三月末には三番叟もアップし終えている予定だったのですが、諸般の事情で遅れております。
舞台をご覧になったアフターにもお楽しみ頂ける内容ですので、アップ済の『俊寛』『たが屋―』『茶壺』と合わせてご覧賜れば幸いです。

アフターといえば、本日は午後の部の終演後にアフタートーク『歌舞伎がもっと楽しくなる歌舞伎音楽入門』がございます。
『たが屋―』音楽担当の杵屋勝彦師匠御自ら軽妙なトークで紹介する歌舞伎音楽の世界をご堪能下さい。
喜八郎☆記
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- カテゴリ : 2021 創立90周年記念 五月国立劇場公演
- 2021-05-15
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