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五月国立大劇場公演だより

     討ち入らない忠臣蔵


『江戸最後の日』
と同時期の情報局国民映画
『元禄忠臣蔵』は、溝口健二監督作品。

 日米開戦前夜、戦時下に問う
忠臣蔵の決定版というのが会社の企画。

が、その荷を降ろされた溝口監督は、
 吉良邸討入、闘争場面は撮らない。
 真山青果『元禄忠臣蔵』を、
 故人・市川左團次(二世)の薫陶を受けた前進座演技陣で
なら、という条件を提出。

 戦時向けに、復讐を強調した忠臣蔵をという意図からは、
真山青果の
苦悩する大石内蔵助は、掛け離れたものだった。


 完全主義者・溝口健二は、
膨大な史料を読み、
先学、作者の教示を聞き、
実地を歩いて史実の検証を重ね、
それまで板敷セットだった松の廊下を畳敷き・原寸大で再現、
ワンカットのために、泉岳寺の山を築き山門を建てた。

 情報局国民映画の肩書きが、
戦時下の乏しい資材を
各省の諒解の下、魔法のように調達してしまった。
 このときのセットが、戦中・戦後の様々な映画に
姿を変えて何度も利用されたという。


              喜八郎☆記        
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