Entries

『お登勢』だより

矢之輔旅日記2
      「お登勢」予告編



このお話の背景には、明治維新の前夜、阿波踊りの徳島・蜂須賀公の藩政で、白足袋を履くことが許された徳島藩士と、浅葱(あさぎ)という薄青色の足袋しか履けずに差別された下士との、対立がおまんねん。
後に稲田騒動として記録された事件、それを引き起こした藩士の一人が加納睦太郎、つまり加納市左衛門である、わての息子でんねん。
一方、襲われたのが稲田という家老の家臣達。浅葱者とさげすまれても、由緒正しい家系の稲田家、その家来だから又家来というわけで、永年受けた侮蔑の反動か、勤皇の志し篤く、常に藩士と対立、その急先鋒の津田貢に、わての娘、志津が惚れたんが事の起こり。
この娘が又我が侭で、貢にするか、はたまた親が決めた藩士の多村慎吾にするか、結局親の反対を押し切って、浅葱者の貢と一緒になったのも束の間、長州藩の密使で明治新政府で出世する佐伯織部の所に転がり込んで夫婦になる。親からすれば、出世する男を追っかける打算娘、苦労しますわ。
とど、稲田一族は北海道・静内へ移住、その開拓に従事させられまんねやけど、貢はうちの女中のお登勢を連れて北海道へ。わてにはそこいら辺がよう判らん。何でうちの女中を、浅葱者の貢が連れて北海道へ行くのやろかしら。まあお芝居はその二人の旅立ちで幕となります、一応は。北海道へ渡った後を知りたい向きには、小百合ネエはんの映画「北の零年」を観とおくんなはれ。
という、まあ「歴史的背景」っちゅう事をひとまず念頭に置いたとして、あくまでもこれは加納家のホームドラマ、そこに奉公しているお登勢を中心に描いた人間模様、TBSとNHKで二回ドラマ化しているジェームス先生ならではの展開を、じっくり楽しんどくなはれ。そこに漂う義太夫の旋律、お登勢と貢の木偶人形、お客はんに楽しんでいただく仕掛けは、舞台上にふんだんに盛り込んでおます。
それは又次回、この日記で。
【藤川矢之輔・記】

「庚午事変」の碑の前で
稲田騒動、ご当地では「庚午事変」として知られる騒動の、犠牲者の碑の前で。
浅葱者・津田貢の父・津田頼母を勤める、志村智雄。

0件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

劇団前進座

法然と親鸞

青山劇場公演
法然と親鸞

■2009年11月15日〜12月15日
 東京・青山劇場
■2008年〜2010年
 全国各地で公演予定

★公演案内へ >>

京都南座公演

2010年初春芝居
双蝶々雪の子別れ

■2010年1月3日〜
 1月21日
■京都四條南座

★公演案内へ >>

さんしょう太夫

さんしょう太夫

★2009年
■10月16日〜18日 名古屋特別公演
■11月〜12月 全国巡演

★公演案内へ

ブログ内検索

QRコード

QRコード

Extra

前進座公演だより

劇団前進座の日々、公演だよりです

Author:前進座公演だより
公演中の班からは「稽古場だより」「公演だより」、お芝居の営業に全国へ行く俳優からは「全国飛びある記」東京の劇団事務所からは「在京班の日々」。前進座をお楽しみください!!

最近の記事

最近のトラックバック

FC2カウンター