FC2ブログ

Entries

『さんしょう』旅だより号外

思い出の記…
    富士宮公演を振り返って

4月1日、富士のお山に抱かれているまち『富士宮』駅に降り立った途端、空は明るいのにシャワーの様な雨が!
でもホテルは駅前…ヨシこのまま行ってしまえ!と、ロータリーの段差を乗り越え、大きな荷物をゴロゴロ引っ張って雨の中を傘もささずに斜めに突っ切る中年(?)の男女8人!
客待ちのタクシーの運転手さんたちも呆れ顔。
ホテルにチェックインののち楽屋入り…
さき程の雨がウソの様に晴れあがってしまったので、取り出した傘をまた部屋に置きに戻って出かけたとたんまたもや降り始めた雨!
相変わらず空は明るい…何だかおキツネ様にでも馬鹿された様な気分。
でも富士の裾野の大地に音もなく真っ直ぐにしみ込んでいく雨はまさしく春雨!
この季節ならではの清々しい風情があり…などと感傷にひたりながらも、今日の例会にお運び下さる会員のみな様の足元は…等とすぐに現実的に考えてしまいました。


が、しかし!
そんな天候にも関わらず、客席を埋めたたくさんのお客様…その熱い視線と息遣いが、幕開き客席通路から登場した途端、全身に伝わってきました。
ホール入り口の(何故か郷愁を誘う趣きの)アーチには『住みなれた私たちの街で感動のひと時を』の文字。
会場入口のアーチ
鮮やかに彩られたそのアーチをくぐって入場する会員さんたちは、舞台への期待がMAXに高まっていくのでしょう(私たち出演者は残念ながらその瞬間をみることができませんが…)。
そして富士宮のみな様方はことのほか豊かな感情をお持ちの様で、
[上の巻]の直井の浦での船上の母子の別れの段階で早くもハンカチがあちらこちらで動きはじめ、
由良のさんしょう太夫の館に売られた安寿が桶ひしゃくを波に流されて「波になりたや…かもめになりたや~」と唄う頃には、方々で鼻をすする音と共にハンカチがあまり動かなくなり…目の下に当てたまま、或いは鼻と口まですっぽり被ったまま、という方が続出。


終演後は、興奮醒めやらず…の担当サークルのみな様と名物の《富士宮やきそば》を頂きながらの交流会。
「今まで観た中で一番よかったぁ~」
「泣いた泣いた…あ、思い出すだけでまた泣けてくる」
「照明も語りも演出も最高でした!」
「あんじゅさんどこからあんな声出るの?」
「感動した!京都南座の阿国も素晴らしかった…来年の例会も担当します!」
「ずし王かわいい!頑張って~!応援します」
「やっぱり2幕からだけではあかんなぁ(???)」
などなどのお声を頂戴しました。


翌日はマチネのみ。
昨日とはうってかわり、初夏の様な暖かさで、すっきりと晴れわたった青い空を背景にまだ山頂に雪を頂いた富士のお山がどっしりとそびえたち、浅間大社の満開の桜を近景にして カメラを構える人々の姿が…かくいう私も開演前に携帯電話のカメラでひとり撮影会。
富士のお山と桜  鳥居の朱が美しい…
どれもややピンぼけなのは携帯の画素数のせいにして…雰囲気だけでも見て下さい。
終演後は浅間大社の大鳥居の正面にある焼きそばの屋台村の様な処で、前園、松浦、祥子、柳生、妻倉でいろいろなお店の様々な味付けの焼きそばを各人買い求めて食べ比べ…
それぞれに美味しくてあっという間に完食!
満足してお腹をなでてから「あ、写真撮ればよかった」と後悔するもあとの祭り。
久しぶりにまだ明るいうちに仕事が終り、名物の焼きそばに満足して暮れ始めた富士宮の街に其々散って行ったのでした。
(因みに前園さんはショッピング、祥ちゃんは温泉、私は岩盤浴、男性陣は…飲み?かな?)


全国を公演で巡っても、東京生まれで故郷といえる処がない私ですが、3月22日に総会に出席させて頂いて、10日後に再び訪れた富士宮の街、ふるさとに帰ってきた様な気分がして、思わず「ただいま」と呟いてしまったことでした。
『さんしょう太夫』静岡コースは桜と共に4月7日、下田の千穐楽まであとひと息です。


妻倉和子:記
関連記事
※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

0件のコメント

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

Appendix

劇団前進座



前進座動画

恋するフォーチュンクッキー 前進座Ver.

QRコード

QRコード

Extra

前進座公演だより

前進座だより

Author:前進座だより
劇団員が書き綴る、前進座公式ブログです。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター