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『お登勢』旅日記6
矢之輔旅日記6
息子はわてには「疲労なり」
今日は富士山のお膝元・富士宮、そやのに富士山は雲に隠れたまんまや。ホテルの窓からも、手が届くところに富士山があり、晴れていれば見えるっちゅうのに、残念!
ところでうちの息子、睦太郎言いまんのやけど、やっとお役に着いてそろそろわても隠居さしてもらおかしら、と思うてた時に、妹の志津が惚れた相手が浅黄足袋の津田貢やったんで、えらい怒りよって、とうとう浅黄足袋の所を襲撃して大騒動。すぐキレよるんですわ、うちの息子。親としては、ほんまに疲れますわ。
「なんか皆さんに挨拶せんかい、睦太郎!」
「はい。『お登勢』にて、血気盛んな若侍加納睦太郎をやらせて頂いております。時代に翻弄され戦の場に赴くうち、いつしか純真無垢なお登勢に、心惹かれ求婚する睦太郎。普通なら甘い言葉でプロポーズするのでしょうが、お登勢は加納家の下女。身分の違いをはっきりと出さなければなりません。加えて、少しでも優しい気持ちになると、カミソリのような殺気を感じさせる睦太郎にならなくなってしまいます。ここが難しいところですが、千穐楽まで気を緩めず、静岡の巡演をより内容の深いものにできるよう、日々の舞台を勤めていきます。」

睦太郎=広也が、手え付いてます。
まあ、こんなん言うてますんで、来月の「俊寛」丹波少将成経ともども、よろしゅうおたの申します。
明日も富士山、駄目やろな。それでも富士宮の名物・焼きそばは、歯応えがあって、美味、是非一度ご賞味を。
【苦労の絶えない、矢之輔 記】
息子はわてには「疲労なり」
今日は富士山のお膝元・富士宮、そやのに富士山は雲に隠れたまんまや。ホテルの窓からも、手が届くところに富士山があり、晴れていれば見えるっちゅうのに、残念!
ところでうちの息子、睦太郎言いまんのやけど、やっとお役に着いてそろそろわても隠居さしてもらおかしら、と思うてた時に、妹の志津が惚れた相手が浅黄足袋の津田貢やったんで、えらい怒りよって、とうとう浅黄足袋の所を襲撃して大騒動。すぐキレよるんですわ、うちの息子。親としては、ほんまに疲れますわ。
「なんか皆さんに挨拶せんかい、睦太郎!」
「はい。『お登勢』にて、血気盛んな若侍加納睦太郎をやらせて頂いております。時代に翻弄され戦の場に赴くうち、いつしか純真無垢なお登勢に、心惹かれ求婚する睦太郎。普通なら甘い言葉でプロポーズするのでしょうが、お登勢は加納家の下女。身分の違いをはっきりと出さなければなりません。加えて、少しでも優しい気持ちになると、カミソリのような殺気を感じさせる睦太郎にならなくなってしまいます。ここが難しいところですが、千穐楽まで気を緩めず、静岡の巡演をより内容の深いものにできるよう、日々の舞台を勤めていきます。」

睦太郎=広也が、手え付いてます。
まあ、こんなん言うてますんで、来月の「俊寛」丹波少将成経ともども、よろしゅうおたの申します。
明日も富士山、駄目やろな。それでも富士宮の名物・焼きそばは、歯応えがあって、美味、是非一度ご賞味を。
【苦労の絶えない、矢之輔 記】
- カテゴリ : お登勢
- 2007-09-12
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