FC2ブログ

Entries

『お登勢』旅日記6

矢之輔旅日記6

息子はわてには「疲労なり」 

 今日は富士山のお膝元・富士宮、そやのに富士山は雲に隠れたまんまや。ホテルの窓からも、手が届くところに富士山があり、晴れていれば見えるっちゅうのに、残念!
 ところでうちの息子、睦太郎言いまんのやけど、やっとお役に着いてそろそろわても隠居さしてもらおかしら、と思うてた時に、妹の志津が惚れた相手が浅黄足袋の津田貢やったんで、えらい怒りよって、とうとう浅黄足袋の所を襲撃して大騒動。すぐキレよるんですわ、うちの息子。親としては、ほんまに疲れますわ。
 「なんか皆さんに挨拶せんかい、睦太郎!」
 「はい。『お登勢』にて、血気盛んな若侍加納睦太郎をやらせて頂いております。時代に翻弄され戦の場に赴くうち、いつしか純真無垢なお登勢に、心惹かれ求婚する睦太郎。普通なら甘い言葉でプロポーズするのでしょうが、お登勢は加納家の下女。身分の違いをはっきりと出さなければなりません。加えて、少しでも優しい気持ちになると、カミソリのような殺気を感じさせる睦太郎にならなくなってしまいます。ここが難しいところですが、千穐楽まで気を緩めず、静岡の巡演をより内容の深いものにできるよう、日々の舞台を勤めていきます。」
 

睦太郎=広也が手え付いてます。
睦太郎=広也が、手え付いてます。
 まあ、こんなん言うてますんで、来月の「俊寛」丹波少将成経ともども、よろしゅうおたの申します。
 明日も富士山、駄目やろな。それでも富士宮の名物・焼きそばは、歯応えがあって、美味、是非一度ご賞味を。
【苦労の絶えない、矢之輔 記】
※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『お登勢』旅日記 番外編

矢之輔旅日記番外編

写真特集(撮影=志村智雄) 

お登勢役の浜名実貴、ひょうきんになってみました。
お登勢役の浜名実貴

三田昂馬役の瀬川菊之丞、えらい真面目な顔して。
三田昂馬役の瀬川菊之丞

修善寺の公演終了後、ロビーでの交流会の記念写真
修善寺でのロビー交流会


※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『お登勢』旅日記5

矢之輔旅日記5

修善寺ええとこ一度はおいで

 昨日の修善寺公演は、中部・東海地方を襲った局地的な集中豪雨の影響で、移動の電車は遅れるわ、荷降ろしは雨にたたられて、お手伝い下さった会員さんにはご苦労をおかけするわで散々やったけど、芝居の評判はすこぶる良く、終演後の交流会でも、皆さんとても喜んで下さいました。
 泊ったお宿は温泉で、心地良いお湯が疲れを癒し、川のせせらぎがゆったりとした眠りを誘う日本旅館。いつものオールシングルのホテルと違うて、二人部屋から大部屋までさまざま。わては菊之丞くんと初の二人部屋。来月の「人情一夕噺―子はかすがい」で夫婦になるんやから、まあその予行演習でんがな。ほな今回、ご苦労にも二役やったはる浜村屋に、寝物語りにマイクを向けてみまひょ。「眠たいとこ悪いけど、今度の二役はどないだ?」「今回の二役はどちらも以前勤めていた役です。今思いますとずいぶん楽をしていたような気がします!どちらもやりがいがありますので楽しんで勤めます。違う人物にみえればいいですが…」「おおきに、ありがとう。」
 一方は浅黄足袋の代表で尊皇派、もう一方は新政府の重鎮、芝居の流れから言うと、狙いのある二役を、よう仕分けてまんがな。


 富士宮行ったら雄大な富士山拝んで、名物の焼そば食べよっと。
【自称食通の、矢之輔 記】
※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『お登勢』旅日記4

矢之輔旅日記4

「お登勢」富士初日
 
今日の富士山はお顔を出してくれはりませんでしたが、ええ初日やった。富士で、無事に、初日です。
 幕が開くと、真っ暗な舞台、人間国宝・竹本駒之助師匠の浄瑠璃、鶴澤津賀寿師の太棹の音が響き、やおらピンスポットに浮かび上がるお登勢の木偶人形、それが次には生身のお登勢=浜名実貴に変わると、静まり返っていた客席からジワジワっと、そして上手へ引っ込むと待っていたと言わんばかりの拍手。後ろの紗幕奥に浮かび上がった、わてへの拍手かいなと錯覚したがな。
 疲れてるやろけど、初日を終えたばかりの浜名ちゃんにマイクを向けてみましょう。
 「お疲れ様。いかがでした、初日の舞台は?」浜名「会員さんに助けられて、素敵な初日でした。」「では、静岡の会員さんにひと言。」浜名「静岡県の会員の皆さん、あたしは登勢と申しますぅ。こんにちは。先日の台風9号すごかったですね~。皆さん大丈夫ですかぁ?今日からいよいよ『お登勢』の巡演が始まりますぅ。
 あたしは、加納家のダジャレ好きな旦那様と、キツい奥様、少~しこわい若旦那様、そして憧れのお嬢様の元で幸せに暮らしてますぅ。ほなけんど世の中は“そんのう”やら“じょうい”やら騒がしくなってきました。
 千穐楽まで加納家と会員の皆さんのために、一所懸命ご奉公させていただきますので、よろしくお願いしますぅ。 m(_ _)m 浜名実貴」

 明日は移動なし、稽古からの疲れを癒して、明後日修善寺。頑張りまっせ、お登勢に負けずに、パワー全開で。浜名湖で取れた、浜名実貴、静岡県下の皆様、どうぞよろしゅうに。
【矢之輔 初日の深夜 記】   ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『お登勢』旅日記3

矢之輔旅日記3

    「お登勢」舞台稽古

 やっとというか、とうとう、というか、舞台稽古が終わりましてん、さっき。で、どないやったか、というと、うまくいきました。みんなうまいわ、手前味噌やけど。
 スタッフも若手も、台風9号が関東に接近してるっちゅうのに、はげしい雨を避け、風をものともせず、よう搬入してくれました。ありがとう。今、あの仰山の荷物をトラックに積んでます。スタッフも若手も、まだもうちょっとは休めまへん。頑張ってや。
 ほなけんど、芝居の出来の善し悪しは、お客様、つまり静岡県内の鑑賞団体の会員さんが決めはります。ということは、明日の富士の会場で、どんだけ受け入れていただけるか、どんだけ感動していただけるか、どんだけ~!
 ちなみに、この「ほなけんど」とは、徳島の方言で「だけど」といった意味のようで、春の四国巡演では、その台詞だけでも受けたという、ご当地独特の反応がおました。今度は静岡で、“ご当地”という助けがない。その分芝居そのものの真価が問われる、そんな気がして、改めて闘志が沸きます。そして、ジェームス先生のご注文「歌舞伎の良さを活かせる、前進座らしい、格調のある時代劇」を目指して、一同、気張って勤めます。
 富士を振り出しに、10月5日の下田まで、元気に、たゆまず、いい旅になりますように、静岡の皆さま、どうぞよろしくお願い致します。ほな出発。
【藤川矢之輔・記】
※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『お登勢』だより

矢之輔旅日記2
      「お登勢」予告編



このお話の背景には、明治維新の前夜、阿波踊りの徳島・蜂須賀公の藩政で、白足袋を履くことが許された徳島藩士と、浅葱(あさぎ)という薄青色の足袋しか履けずに差別された下士との、対立がおまんねん。
後に稲田騒動として記録された事件、それを引き起こした藩士の一人が加納睦太郎、つまり加納市左衛門である、わての息子でんねん。
一方、襲われたのが稲田という家老の家臣達。浅葱者とさげすまれても、由緒正しい家系の稲田家、その家来だから又家来というわけで、永年受けた侮蔑の反動か、勤皇の志し篤く、常に藩士と対立、その急先鋒の津田貢に、わての娘、志津が惚れたんが事の起こり。
この娘が又我が侭で、貢にするか、はたまた親が決めた藩士の多村慎吾にするか、結局親の反対を押し切って、浅葱者の貢と一緒になったのも束の間、長州藩の密使で明治新政府で出世する佐伯織部の所に転がり込んで夫婦になる。親からすれば、出世する男を追っかける打算娘、苦労しますわ。
とど、稲田一族は北海道・静内へ移住、その開拓に従事させられまんねやけど、貢はうちの女中のお登勢を連れて北海道へ。わてにはそこいら辺がよう判らん。何でうちの女中を、浅葱者の貢が連れて北海道へ行くのやろかしら。まあお芝居はその二人の旅立ちで幕となります、一応は。北海道へ渡った後を知りたい向きには、小百合ネエはんの映画「北の零年」を観とおくんなはれ。
という、まあ「歴史的背景」っちゅう事をひとまず念頭に置いたとして、あくまでもこれは加納家のホームドラマ、そこに奉公しているお登勢を中心に描いた人間模様、TBSとNHKで二回ドラマ化しているジェームス先生ならではの展開を、じっくり楽しんどくなはれ。そこに漂う義太夫の旋律、お登勢と貢の木偶人形、お客はんに楽しんでいただく仕掛けは、舞台上にふんだんに盛り込んでおます。
それは又次回、この日記で。
【藤川矢之輔・記】

「庚午事変」の碑の前で
稲田騒動、ご当地では「庚午事変」として知られる騒動の、犠牲者の碑の前で。
浅葱者・津田貢の父・津田頼母を勤める、志村智雄。

※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『お登勢』だより

矢之輔旅日記1
「お登勢」の稽古が始まりました


って、いきなり何のこっちゃ。
静岡の演劇鑑賞団体の会員の皆様、来月例会で伺う、船山馨原作、ジェームス三木作・演出「お登勢」の稽古が、ようやっと始まりましてん。夏の間、劇団の総会やら何やら、色気の無いことに追われて、しばし芝居を忘れておりました、正直な話。で、本腰入れて台本に向かい、思い出すのは四国・奈良巡演、そやそや、今年の、あれは春先やったなあ、「桜咲く、奈良の都に、木偶人形」。讃岐は丸亀を皮切りに、徳島・淡路のご当地芝居とはいえ、各地各地、よう会員さんに楽しんでいただきました。皆様、ホンマ、おおきに。


というのんで、我が座のホームページを紐解いてみましたら、何と懐かしい記事、こらあ早よ更新せなあかんわ、と思い立ち、先ずは稽古入りの様子から。
うちの劇団は、稽古期間が短すぎる、なんぼ何でも、と思いつつ、言うてもせん無し、やらなあかん、と身についたのが稽古入りまでの準備。稽古初日のテーマは、読みの段階で春の公演のレベルを再現すること。そんなあほな、と思うても、結構みんなそのレベルへ。二日目はもう立ってみよか、なんて乱暴なようでいて、また読み合わせに戻ってもええし、とにもかくにも始まりました。もちろんこの芝居のメインエンターティナー、木偶(デコ)人形のお稽古も同時に開始、寛穂先生の猛特訓が、人形を扱う若手の面々に、試練と勇気を与えてくださいます。どんどんしごいたってやって下さい。


静岡県内の会員の皆様、初日までに、皆様をワクワク致させます。この便りにご注目。
ほなまた、そのうち。
【藤川矢之輔・記】




※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

Appendix

劇団前進座



前進座動画

恋するフォーチュンクッキー 前進座Ver.

QRコード

QRコード

Extra

前進座公演だより

前進座だより

Author:前進座だより
劇団員が書き綴る、前進座公式ブログです。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ

FC2カウンター